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元凶の居場所
おなまえは?
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リューキュウさんとの話を終えて消太達のところへ戻ってみれば、彼らの瞳に光が戻っていることに気がついた。
どうやら消太が鼓舞したみたいだが、とりあえず元気になったなら良いだろう。
「イレイザー。」
「!…話は済んだのか?」
「うん。」
「そうか。」
「それよりも…その子たちも雄英生?1年生、ではないよね?」
イレイザーの背中からヒョコッと顔を出して緑谷君達の奥にいる見慣れない3人を見つめる。
さっきの会議の内容的に雄英生なのは間違いないだろうが、1年生との戦闘訓練にはいなかったはずだ。
そう思って消太をチラリと見上げれば、相手は少し面倒くさそうに頬を掻いてから私を自分の前へと引っ張り出した。
「コイツらは3年だ。少し前に話したと思うが、世間一般では雄英ビック3なんて呼ばれてる。」
「え、雄英ビック3…?あのAクラス全員が1発ずつお腹殴られたっていう?」
「それはミリオ1人でやったこと…。」
「そういえばそんなこともあったね!」
「ねぇねぇ、この人ダレ?プロヒーロー?なんで相澤先生と一緒にいるの?」
「…キャラが、濃いね?」
「お前が言えることではないけどな。」
グイグイと近づいてくる女の子を避けてながら呟いた一言に消太がボソリと反論する。
それに対してギロリと相手を睨みつければ、消太は何食わぬ顔をしてその3人に私の紹介を始めた。
「コイツはガッティーナ、お前らと同じ高3だが今回の作戦においてはプロヒーロー扱いになる。」
「ガッティーナさん、どうぞよろしく!」
「こちらこそ、よろしくね。」
私の手を握りニカッと笑う金髪の子と、その隣でニコニコと笑っている女の子。
そしてそんな2人の少し後ろでモジモジとしている黒髪の男の子。
雄英ビック3と呼ばれるほどの実力者にはあまり見えないが、ヒーローとしての実力が見た目で判断出来ないことくらい私も理解している。
だからこそ1度手合わせでもお願いしたいものだが、隣から突き刺さる視線の主がそれを許すとは思えなかった。
「お前達は先に雄英に戻っておけ。俺とコイツはまだ少しやることが残ってる。」
「は、はい!」
「行くぞ、ガッティーナ。」
「はーい。」
ヒラヒラと彼らに手を振ってから先に歩き出していた消太を追いかける。
何やらどことなく不機嫌そうだ。
そう思って消太の顔を覗き込めば、その顔面に消太の大きな掌が覆いかぶさった。
「ちょ、なにさー!」
「それはコッチの台詞だ。」
「イレイザーが急に不機嫌そうだったから心配してあげたんでしょー?」
「…別に大した理由なんてねェから前見て歩け。」
“転ぶぞ。” と呟いた消太の声はやっぱり少し不機嫌で、相変わらず気分屋さんだななんて心の中で呟いた。
→ To be continued.
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