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元凶の居場所
おなまえは?
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ミーティングルームから出れば一つの机を囲んで項垂れる緑谷君たちが見えた。
どうやら話の内容を聞いてかなり落ち込んでいるらしく、その空気は本当にお通夜をしているのではないかというくらい暗い。
「(まぁ目の前で小さな女の子を助けられなかった緑谷君ともう1人の子はしんどいだろうな…。)」
「ンなところで突っ立って何してんだ?」
「あ、イレイザー。」
「…アイツらか。」
「何か話しかけづらくてさ。」
「俺が行く。お前はとりあえずリューキュウのとこ行ってこい。」
「りゅーきゅう?」
「…お前が可愛がってた後輩だ。」
そう言われ消太の向いた先に視線をやれば綺麗な女の人がコチラを見ていることに気がつく。
そういえばさっきの会議であの人がリューキュウと呼ばれていた気がする。
チラリと消太を見ればコクリと頷かれ、消太がいうならと彼女に近づけばその綺麗な目からポロポロと涙がこぼれ始めた。
「えええっ…な、何も泣かなくてもッ…!」
「ご、ごめんなさいッ…!まさかもう一度アナタに会えるなんて思っていなかったから…。」
「えと…リューキュウ、さん?」
「…はい、ガッティーナさん。」
「お久しぶり、です?」
「!…噂では聞いていました、ガッティーナさんが生き返ったって。でもそんな事あるわけないって…。」
「普通は死んだ人は戻ってきませんもんね!私が少し特殊というかなんというか…!」
未だに涙ぐむ彼女にヘラリと笑って答えれば、相手は少し目を見開いてからクスクスと笑い出す。
まさか私ってば何か変なことでも口走ったのだろうか。
そう思ってオロオロとすれば、そんな私を見たリューキュウさんが嬉しそうに微笑んだ。
「高校生の頃のガッティーナさんだから、私の事を知らない。それでもいいのかって聞かれて…それでも話したいってお願いしたんです。」
「あ…そう、なんですか…?」
「はい。…けど、どの時代だとしてもガッティーナさんはガッティーナさんですね。」
「!」
「アナタが過去に戻るための作戦、ぜひ私にも手伝わせて下さい。そして過去に戻ったら、もう一度私の背中を叩いてください。」
“お願いします、ヒーロー。”
そう言って笑ったリューキュウさんはすごく綺麗で、こんな人に慕われていた自分も捨てたものじゃないななんて思ってしまったのは不可抗力だと思う。