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相澤消太の隠し事
おなまえは?
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コンコン…と控えめにされたノックにビクリと自分の身体が震える。
この部屋に来るのは消太しかいない。
そう思うと顔中に熱が集まって、どうしたらいいのか分からず布団の中へと潜り込んだ。
「…入るぞ。」
カチャリと扉が開く。
そのまま近づいてくる足音に心臓の音が重なって、そして追い抜いた。
「…轟に聞いたよ。エンデヴァーさんが口滑らせたんだってな。」
「……。」
「いつか言おうとは思ってた。…けど、もし今のお前がショック受けたらと思うと言えなかった。」
「…ショック受けると思ったの?」
「まぁ…今のお前の気持ちがどこにあるかなんて分からないからな。」
「ッ……。」
ぽふっ・・・とベッドサイドに腰を下ろした消太の重みでベッドが少しだけ軋む。
そんな音を聞いて布団から顔だけを覗かせれば、電気の付いていない部屋でも分かるくらい消太の耳が赤いことに気がついた。
ふと、ウブレイザーと言われて赤くなる高校生の消太を思い出す。
大人になって、私よりも強くなって、色々なことを経験しているハズの消太だけど…。
「…消太はやっぱり消太なんだね。」
「!そりゃあ…当たり前だろ…。」
「あはは、そっか。そうだよね。」
ポリポリと自分の頬を掻く消太にクスクスと笑って自分の身体を猫化させる。
それから消太の膝の上へと移動すれば、いつもの優しい手が私の頭をクリクリと撫でた。
「ねぇ、消太。」
「ん…?」
「消太はいつから私の事好きだったの?」
「……それを今聞くのか。」
「うん、聞く。気になるもん。」
「……。」
「…消太?」
「言って未来が変わったら困る、から言わねぇ。」
相変わらず私の身体を撫でることは一切止めず、視線だけを外す消太にケチだなと眉を寄せる。
けど、その反応からしてエンデヴァーさんが言っていたことが事実なのは確認できたし両想いになれると分かっただけでも儲けものだろう。
とりあえず元の世界に戻ったらカマでもかけて消太の気持ちを確かめてやろう。
そんな事を思いながら私は窓から見える月を穏やかな気持ちのまま見上げた。
→ To be continued.
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