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模擬戦闘訓練 2
おなまえは?
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演習が終わり、名前を連れて保健室へと向かう。
耳郎の爆音をかなり近くで受けていたから念の為だ、と言えば彼女は素直に頷いた。
「… 名前。」
「ん…?」
「…体調はどうだ?」
「ふふっ、平気だよ。楽しかったし。」
そう言いながら俺の腕にスリスリと顔を擦り寄せるソイツの頭を撫でる。
轟が抱えて帰ってきた時、俺はかなり不機嫌だった。
隣でマイクの奴が呆れたように笑っていて、自分でも教師失格だな…なんて心の中では思っていた。
…お前が関わると、俺はそれくらい余裕がなくなる。
「消太。」
「なんだ。」
「良い子達だね、強くなるね、きっと。」
「…あぁ。」
「でも荒削りだね。」
「まぁ、まだ1年だからな。」
「あ、そっか。」
忘れてた、と笑う彼女の尻尾が揺れる。
どうやら良いストレス発散になったようだ。
「でも最初に逃げる時間使っちゃったせいで他の子達と戦えなかったや。」
「仮免までの2週間、たまに相手してやればいい。」
「いいの?」
「あぁ、その方が俺も安心だ。」
ふと名前が制服に身を包み、彼らと笑い合っている姿を想像する。
…違和感は、ない。
当たり前だ。
この名前はまだ高校3年生で、俺よりも10歳も年下なのだから。
「(…普通なら犯罪だな。)」
「消太?」
「いや、なんでもない。」
「そう?なんか寂しそうな顔してるよ?」
“どうしたどうした?” と俺の顎下を尻尾で撫でる。
俺が落ち込むと決まって彼女はこうする。
猫が好きな俺を励ますにはこれが1番有効的だと思っているのだろう。
「…くすぐってぇ。」
「嬉しい、の間違いじゃないの?」
「はいはい、嬉しいよ。」
「雑だなぁ、もう。」
「さっさとリカバリーガールの所いくぞ。腹、減ってるんだろ?」
「もちろん減ってる!消太のオムそば!」
「作ってやるから落ち着け。」
俺の腕の中で嬉しそうにはしゃぐ名前に、頬が緩む。
とりあえず今のところは俺以上に懐いてる奴はいない。
それだけで俺の心配は無意味だったと、自分の心が軽くなるのが分かった。
「…そんなに元気なら自分で歩くか?」
「え、絶対いや!」
「(まぁ、降ろすつもりもないけどな。)」
→ To be continued.
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