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模擬戦闘訓練 2
おなまえは?
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ドドドドドドっ…と思いっきり走る。
話が違うじゃないか、と心の中で呟けば後ろからヒーローらしからぬ怒声が響き渡った。
「テメェッ!!クソ猫女ァッ…!!今すぐ止まらねェとぶっ殺すぞッ!!!」
「いや、止まっても殺る気満々ですけどぉっ…!?」
「るせぇぇぇえっ!!!」
ヴィランよりもヴィランな顔をして追ってくるのが体育祭で優勝したという爆豪君。
ちょっと想像と違った。
うん、全然違った。
「そりゃヴィランに勧誘されるのも仕方ないッ!!」
「あ゙ァ!?」
「なんでもないっすスミマセンッ…!!」
スタートと同時に私に一直線に向かってきた爆豪君の勢いに押され逃げ出した私だけど、後悔している。
だってかれこれ10分これだよ、こわいよ!
夢に出てくるよ!!
いや戦ったら勝てると思うんだけど、その怖い顔のせいで足が止まることを拒否してるんだよ!
「ていうか他の9人どうした!?!?」
「知るかボケェェッ!!」
「あ、いた!!」
「!?」
「かっちゃん勝手に飛び出さないでーーー。」
「っるせぇクソナード!!」
飛び出してきたモシャモシャ頭の男の子に立ち止まろうとすれば何故か爆豪君がその子を攻撃する。
え、うそ、仲間割れ?なんて立ち止まれば、後ろからピキピキッ…という変な音がして思わずその場で飛び上がった。
「チッ…さすが反応が早ェな…。」
「爆豪君ッ!チーム行動が出来ないのか君はッ!」
「あー!苗字さんやっと見つけたぁ!」
「男の夢ッ…獣人化ッ…!エロ獣人化は出来ないんですか猫女のお姉さんんんッ…!!」
「ちょ、そんな全員で飛び出して行ったら作戦たてた意味ないじゃんっ…!」
「もうこうなったら一斉攻撃だよ響香ちゃんっ!」
「ねぇ僕のマントいいだろう!?」
「え、いいの!?一斉攻撃でいいの!?」
「お、おおおっ…!!!」
ダダダッ…と一斉に現れる生徒たちに私の口から思わず感嘆の声が漏れる。
すごいよ、なんか…すごいよ。
「ていうか君たちさっきのチームの作戦を少しでいいから見習おうかッ!!」
“何これカオスッ!?!?” と叫べば、無線から消太のため息だけが聞こえてきました。