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模擬戦闘訓練
おなまえは?
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「て訳でお前達には今日、コイツと模擬戦闘訓練をしてもらう。」
「よろしくお願いしまーす!」
《(…いや、どういう訳っ!?)》
驚いたようにこちらを見るその子達を見て思わず頬がゆるゆると緩む。
キラキラしてるし、若々しい。
いや、年齢的には2歳しか違わないけど…消太の教え子って聞くとなんだか可愛くて見えてしまう。
「コイツはアホだが、実力は保証する。」
「アホはひどくない?」
「黙っとけ。」
「ヘイッ!ケンカは良くないぜマイフレンズッ!」
「山田うるさ…間違えた、マイクうるさい。」
「手遅れッ!!」
ギャンっ…と怒る山田を適当にいなしていれば隣から感じる怒りの視線。
あ、消太が怒っている。
そう思って自分の手で口を押さえれば、それを見た消太が小さく息を吐いた。
「お前達には凶悪ヴィランの確保を目指してもらう。ヴィラン役はコイツ1人な。
範囲はこの模擬市街地全域、市民の避難は既に済んでいると仮定しろ。確保の条件は戦闘不能にする、もしくは相手に参ったと言わせること。」
“チームは10人で1チームな。”
プチッと消太が機械のボタンを押せば、3Dで映し出されるチーム表。
おい何だそれ、ハイテクやんか。
ついそんな事を言いたくなって口から手を離そうとすれば、その手を山田が上から押さえつけてきた。
「(おいおい、これ以上イレイザーのご機嫌を損ねるのはノンノンだぜ名前っ…!)」
「(山田に押さえられるとか屈辱だっ…!)」
「…質問は。」
「あの、私たちは10人でそちらの…えっと…。」
「あぁ… 苗字だ。」
「ありがとうございます。…苗字さんお1人では、あまりに偏りがあるのではないでしょうか?」
そう言って私を見るポニーテールの女の子にニッコリ笑えば相手は顔を少しだけ赤くして視線を逸らす。
なにあれ、かっわいい。
ナイスバディで性格ピュアとか、最高かよ。
「そこに関しては…実際にやってみれば嫌でもわかる。」
《(相澤先生のあの顔は何か企んでる顔だっ…!)》
「制限時間は各チーム30分。制限時間内にヒーロー側が全滅、もしくは制限時間いっぱい逃げ切ればヴィラン側の勝利だ。
まずはAチームから10分話し合いの後、始めるぞ。」
パンっ…と消太が手を叩けばすぐにチームごと分かれ始める姿にさすがだ、と納得する。
こんな最低限のルールしか聞いてないのに動き出せる辺り、状況を瞬時に判断して対応することには慣れているのだろう。
「さすが、本物のヴィランと何度も対峙してるだけのことはあるね。」
「油断してたら足元掬われるぞ。」
「コイツら一筋縄じゃ行かねェぜぇ?」
「山田も生徒贔屓?」
「ンンンッ…!名前が勝つに1票ッ…!」
そう言って笑った山田と呆れたように息を吐く消太に任せとけ、と笑いかけて市街地演習場へと足を向けた。