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1番近い。
おなまえは?
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パチリと目を覚ませば外はまだ暗かった。
いつの間に寝てしまったのか・・・なんて思いながら起き上がれば頭と、なぜか腰も痛い。
ホークスからもらったワインのせいで頭が痛いのは分かるけど・・・腰が痛い意味は分からない。
そう思って視線を下にずらせば、そこには気持ちよさそうに眠るホークスがいた。
「・・・・・やらかした・・・。」
ブワッ・・・と思い出す、数時間前の出来事。
繋いだ手から伝わってくる熱と、ここ最近感じていなかった性的快感・・・そして私の上で気持ち良さそうに息を吐くホークスの顔。
最後の望みを託して下半身に手を伸ばせば、いつも身につけている下着は存在しなかった。
「っ・・・どうしよっ・・・。」
微かに震える手は、焦りと・・・不安。
あと3週間だった。
3年半も我慢し続けて、残りわずかだったのに・・・最後の最後でやらかしてしまった自分の不甲斐なさに私の涙腺が緩む。
「名前ちゃん・・・?」
「!ぁっ・・・待ってーーー。」
「えっ・・・な、泣いてるっ・・・?」
眠そうに目をこすって起き上がったホークスさんに急いで顔を逸らす。
しかしそれはギリギリで間に合わなかったらしく、ホークスさんの驚いたような声が私の鼓膜を揺らした。
きっと驚いている。
私がホークスの前で泣いたことなんて、今まで一度もなかったから。
「ちっ、違うからっ・・・!」
「・・・何が、違うの?」
「大丈夫だからっ・・・!別に私っ・・・めんどくさいのとか嫌いだしっ・・・!」
「名前ちゃんーーー。」
「ごめんなさいっ・・・。」
ホークスの顔が怖くて見れない。
本当はホークスとワンナイトでも関係を持てる女の子たちが羨ましかった。
この男の体温を感じるなんて、私には許されないから。
それをしてしまったら、彼の1番の理解者では無くなってしまうから。
「(なのにっ・・・酔って理性を崩すなんてっ・・・。)」
「名前ちゃん。コッチ向いてよ。」
「!・・・は、い・・・。」
「・・・愛らしか。」
恐る恐るホークスを見れば、私の頬を大きな手で包んで微笑むホークスに思わず目を細める。
ホークスのこんな優しい手を、私は知らない。
今までホークスに抱かれた女性達はこんな風にしてもらっていたのか。
そう思ったらすごく複雑な気持ちになった。
「名前ちゃん、泣かないで。・・・あと、怒らないで聞いて欲しいんだけど。」
「・・・なに?」
「名前ちゃん、俺の彼女になってくれませんか?」
「!・・・・・・は?」
「いや・・・色々説明したり言い訳するより、この言葉が1番伝わるかなって。」
「っ・・・また寝言ですか・・・?」
「本気。」
「私っ・・・東京行くんですよっ・・・?」
「遠距離恋愛は初めてだ。」
「夢、ですかっ・・・?」
「・・・夢だと思うなら、夢じゃないって分かるまで何度だって抱いてあげるよ。」
“て訳でシラフな君を襲いたいんだけど、どうかな?”
そう言って私の手にキスを落とすホークスに、私はついクスクスと笑ってしまった。