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1番近い。
おなまえは?
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「・・・何してんですか。」
「デートするって約束したじゃーん。」
「帰れ。」
そのまま扉を閉めようとすればバサリと入り込んでくる赤い羽根が見えて思わず手を止める。
が、それでは相手の思うツボだと気がついた時にはソイツの身体は部屋の中へと入り込んでいた。
「今日は部屋の片付けをする予定なんです。」
「じゃあ手伝うよ。」
「貴重なお休みなんですから気分転換に出掛けた方がいいんじゃないですか?」
「アレ?また女の子と撮られてもいいの?」
「あと1ヶ月経ったらいいですよ。」
「やだなァ!その頃には名前ちゃん東京に行っちゃってるデショ。」
「そうですよ。だから、後1ヶ月くらい大人しくしていてください。」
「んー・・・そうだね。考えておくから、とりあえず入ってもいい?」
ニヘラ・・・と笑ったホークスに、もう仕方がないかと部屋の中へ案内する。
3年半も一緒にいていればお互いの家にも行ったことはあるし、ここで押し問答している時間の方が無駄だと思ったのだ。
「紅茶でいいですか?」
「お構いなくー。」
「・・・はぁっ・・・。」
ソファーに座り、我が家のようにくつろぐホークスに思わず息を吐く。
確かに見た目はいい。
似合わない髭はどうかと思うが、キリッとした目にスラッと通った鼻筋・・・そして意外と引き締まった身体。
・・・普通に仕事をしている姿だけ見ていれば、かなりのイイ男だろう。
だけど、天は二物を与えない。
「名前ちゃんって下着は派手だよね。」
「その目潰したろかクソ鳥。」
「あ、やめて名前ちゃん今日ゴーグルないの。」
どこからか見つけ出した私の下着を持ちながらフルフルと首を振るソイツの足を思いっきり蹴りあげる。
それからソイツの手元にある自分の下着を奪い返してから、それを洗濯用のカゴに放り投げた。
「名前ちゃんって俺のこと男だと思ってないでしょ?」
「もしそんなこと思ってたら3年半もアナタと仕事は続けられません。」
「ひどいなァ・・・俺は出会った時からずっと、1人の女の子として見てるのに。」
「・・・紅茶飲んで大人しくしていてください。」
カチャリ・・・とホークスの目の前に紅茶を出して、そのままキッチンへと戻る。
それからソイツから自分の顔が見えないようにするためにわざとらしく冷蔵庫の中を覗いた。
「(危なかったぁ・・・。ここで喜んじゃったらホークスの思うツボだもんな。)お昼ご飯食べました?」
「食べてないんだよねぇ・・・名前ちゃんに作ってもらおうと思ってたから。」
「・・・相変わらずマイペースですね。」
「名前ちゃんには甘えちゃうんだよ。」
そう言って笑ったホークスの顔面を無性に殴りたくなったのは不可抗力だと思う。