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隙だらけ
おなまえは?
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帰り道を歩きながら、空を見上げる。
今日は綺麗な三日月だ。
そう思って繋がれている一護の手を引っ張れば、相手は驚いたように振り向いた。
「ん…どうした?」
「綺麗な月だね!」
「…おお、本当だな。」
私の言葉に反応して空を見上げる一護の顔を見て、思わずクスクスと笑う。
コンには悪いが、やっぱり同じ顔をしていても一護の方がカッコイイ。
そう思ってしまう私は何年経ったとしても一護にベタ惚れなのだろう。
「なに笑ってんだよ。」
「ん?…一護カッコイイなぁって!」
「!…相変わらず趣味悪いな。」
「ひどっ!」
「まぁでも、油断大敵だな。…まさか目の前で浮気されるとは思わなかったしな?」
「!ち、ちがっ…!あれは見た目が一護だったから混乱しただけでっ…!」
“私は一護一筋だよ!” と必死に弁解すれば、一護は面白そうにケラケラと笑う。
そんな一護にからかわれたと分かって唇を尖らせれば、その唇に一護のそれがチュッ…とくっついた。
「!」
「だから言ったろ?隙があり過ぎなんだよ。」
「一護にならいくらでも隙見せちゃうよ…////。」
「俺にはいいんだよ。…俺以外には絶対許さねぇけどな。」
私の手を握る力が少しだけ強まって、一護の優しいキスが降ってくる。
あんなに出てきていた虚がぱったり出なくなって、あんなでも意外に空気読んでくれるんだな…なんて感心してしまった。
「…今、俺以外のこと考えてたろ。」
「バレた?」
「当たり前だろ、何年一緒にいると思ってんだ。」
「へへ…虚って空気読めるんだなぁって思ってた。」
「!…確かに。」
そう言って少し頬を緩める一護に、今度は私が背伸びをしてキスをする。
これだけで会えていなかった時間が報われたと思ってしまう私は、かなり単純だと思う。
「名前、顔緩んでるぞ。」
「今が幸せ過ぎて…空気読める虚達に感謝してる。」
「…なら、アイツらにはこのままもう少し空気読んでて貰わねぇとな。」
「え?」
「…明日の朝までがデートだろ。」
「!!」
そう言って少しだけ意地悪く笑う一護の顔面はもはや凶器だと私は心の中で呟きました。
「一護の色気でお腹いっぱいですっ…////。」
「(俺の彼女本当にアホ可愛いっ…。とりあえずコンの奴は明日名前が帰ってから不細工なぬいぐるみに突っ込んでやろう。)」
END
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