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隙だらけ
おなまえは?
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私にはとってもカッコイイ彼氏がいる。
オレンジ色の髪の毛を風に揺らして走る彼は、そこら辺の俳優さんにだって負けないくらい爽やか。
喧嘩も強いし頭もいいし、さらにはマイナー好みのコスプレ趣味だってーーーー。
「誰がコスプレ趣味だコラ。」
「あだだだだっ…!痛いよ一護っ…!!」
「ったく…コッチ見ながら1人でブツブツ何言ってんのかと思えば…。」
「だって一護が飛び出して行っちゃったから、ナレーションでも付けてみようかなって。」
そう言って唇を尖らせれば、相手は少しだけ困ったように眉を寄せてから小さく謝ってくれた。
…うん、潔い所も好きだ!
「でもでも!!たまには虚に邪魔されずにゆっくりデートしたいっ…!」
「仕方ねェだろ、俺とお前の霊圧に虚の方から寄ってきちまうんだから。」
「ここら辺担当の死神さんいるんでしょ!?ならわざわざ一護が出ていかなくてもいいじゃんかぁ!」
「近くに出たら対応しねぇと危ねぇだろ。」
“ワガママ言うな。” と私の頭をポンポン撫でる一護にもう一度唇を尖らせて拗ねる。
全く…一護は乙女心ってやつが分かっていない。
今日だって大学とかで忙しくて会えていなかった分、久しぶりのデートだと気合い入れてきたのに…。
「分かってんの一護っ!」
「あ、名前姉さん…一護なら…。」
「ま、またコンっ…!?」
いつの間にか一護の中に入っていたコンが指さした方を見れば、虚に向かって走っていく一護。
毎回毎回出てくる虚も虚だけど、それにいちいち反応して飛び出す一護も一護だ。
これじゃ一護とデートしてんのかコンとデートしてんのか分からないじゃないか。
「!そうじゃんっ…!」
「え?」
「コン!デートしよっか!」
「えっ…でも名前姉さん一護とのデート楽しみにしてたんじゃねぇのか?」
「いいのいいの!行こっ!!」
“たまには一護を焦らせよ!” とコン(一護ver)の腕を引いてその場から走り出した。
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