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3年経った日に。
おなまえは?
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元々、出会いからしていけなかった。
藍染惣右介によって50年以上前に虚化をさせられた私は現世で暮らしていた。
浦原喜助が作った特殊な義骸に入り、せっかくならと色々な所で生活をしていたのだ。
そして空座町に来た時、出会ってしまった。
「!…おい、大丈夫か?」
「あ、あぁ…大丈夫。」
たまたま目眩がして座り込んだ私に声をかけてきた男が黒崎一護だった。
…今思えばあの時の目眩はコイツのバカ高い霊圧に当たった事が原因の目眩だったのだと思う。
それから何故か浦原喜助に高校生として潜入を言い渡され、コイツとは同級生になった。
そして朽木ルキアが来て、彼が死神として成長していく姿を私はただ見守っていた。
「名前、お前…。」
「…今まで黙っていて悪かった、一護。私は…正真正銘の死神なんだ。」
「!!」
ヴァイザード(仮面の軍勢)として藍染と戦い、死神の力を失くした一護を置いて私は護廷十三隊へと帰ってきた。
もちろん一瞬だけ迷ったこともあった。
人間として生きることも、私には楽しく感じてしまっていたから。
だが、藍染や市丸など隊長格が欠員している護廷十三隊を放置することは私には出来なかった。
このまま、私は現世から存在を消す。
…はずだったのだ。
「(…のに、何故私はここにいるのだろう…。)」
「ひっさしぶりだなぁ名前っ!」
「お、お久しぶりです…一心さん…。」
「名前ちゃん来るってお兄ちゃんから聞いて、今日はご馳走にしたんだよー!」
「つか名前さん顔死んでない?またいち兄ィに無理矢理連れてこられたの?」
「えと…ありがとう遊子ちゃん、それから何も言わないで夏梨ちゃん…。」
そう言いながら席につく。
こうして黒崎家のご飯を囲むたびに、私は本当に護廷十三隊副総隊長なのだろうかと情けなくなる。
「どうせ忙しいからって、ろくなモン食ってねェだろ。こういう時にしっかり食っとけ。」
「…はい。」
コクンと頷けばワシャワシャと私の頭をめいいっぱい撫でる一心さん。
尸魂界にいた時は先輩死神だったため、頭を撫でられることに抵抗はなかった。
「おいクソ親父、気安く名前に触んな。」
「クソ親父とは何だクソ親父とは!!大体お前がさっさと名前を口説き落とさねぇから、こうやってたまにしか会えないんだろうが!」
「うるせェ!なかなか手強いんだよ!コイツこれでも結構強情だからな!!」
「親父もいち兄もやめなよ、名前さん本人が目の前にいるんだからさぁ。」
「そーだよ!ご飯中に喧嘩は禁止!」
あぁ、この家は妹's が1番マトモな気がする。
そんなことを考えながら私は黙々とご飯を食べ続けた。