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3年経った日に。
おなまえは?
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「よぉ。」
「!…また来たのか、黒崎一護。」
“暇人なんだな。” と呟けば、そんなことは無いと言いながら近くの椅子に腰掛けるソイツ。
3年ほど前に旅禍として瀞霊廷に侵入したこの男が、今では顔パスで私の執務室まで来てしまう。
…いくら大きな戦いが終わり平穏に戻ったからといって許されるものでは無い。
「(のだけど…。)」
「あ、そういやァさっき京楽さんに会ってよ…明日は非番でいいって伝えとけってさ。」
「…京楽さんではなく、総隊長と呼べ馬鹿。」
「馬鹿ってなんだよ、馬鹿って。わざわざバイトも大学もねェ時は会いに来てやってんのに…。」
「頼んでない。」
そう呟いて書類をまた1枚書き終える。
総隊長である京楽さん的には世界を守ったコイツに甘いのは仕方ないが…私としては至極迷惑だ。
「… 名前はいつも書類ばっかりだな。」
「名前じゃない、苗字副総隊長。」
「俺は護廷十三隊の死神じゃねぇから関係ねぇ。」
「そういう問題じゃーー!?」
「……隙あり。」
チュッ…という音ともに離れた唇と、ニヤリと口角を上げる一護に固まる。
コイツは本当に、タチが悪い。
「ソレは禁止だと言ったハズだっ///!」
「俺はそれに同意した覚えはねぇ。」
「だ、大体お前はいつもいつもっ…私は副総隊長としての仕事があるんだ!!仕事中に来るなといつも言っているだろうっ!?」
「!なら、仕事中じゃなきゃいいんだな?」
「なっ…いやっ…!」
グイグイ…と顔を近づけてくるソイツから逃げようと椅子を引く。
が、すぐ後ろは壁でこれ以上下がることは出来ない。
そしてハッと気がついた時には視界いっぱいに一護の顔が広がっていた。
「名前。」
「っ……わ、分かったっ…!!仕事終わらせたらお前の言うこと聞くから!!」
「お前じゃねぇ、一護。」
「!っ…い、ちごっ…。」
「おう。んじゃ十一番隊にでも行ってくるから仕事終わらせとけよ、名前。」
そう言ってさっさと出ていく後ろ姿を私は脱力しながら見つめることしか出来ませんでした。
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