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将来の夢
おなまえは?
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「名前っ!一緒に帰ろうぜ!」
《!!》
「あ、わりっ…大声出しちまったっ!」
そう言ってニカッと笑うヒーロー科の彼に、クラス全員がニヤニヤしながらコッチを見る。
やめろ、そんな目で見んな。
そんな生暖かい視線を私に向けるな。
「あー…切島君、帰ろっか。」
「!…お、おう?」
ニヤニヤする皆を振り切って彼と一緒に玄関へと向かう。
私はボヤッとしていたせいで気が付かなかったのだが、彼は体育祭でなかなかに活躍をしていたらしい。
色々話を聞いてみたら普通科にも彼に淡い恋心を寄せる子までいるらしく、むしろ今まで気が付かなかった事を周りに馬鹿にされた。
「(さすが雄英高校ヒーロー科はモテモテだ…。)」
「なぁ、どうした?」
「!え…?なに?」
「なんかボーッとしてるぜ?」
「だ、大丈夫!ごめんね!」
「……。」
考え事をしていたせいで声が上擦った。
そう思っていればガシッと腕を掴まれて、何故かそのまま手と手が繋がれる。
それに驚いて彼を見れば、彼は昔みたいに笑った。
「少しだけ寄り道していかね?」
「え…う、うん。」
彼に引っ張られ連れてこられたのは、昔よく一緒に遊んでいた公園だった。
小さい頃に来ただけだった私はこの公園の場所を覚えていなかったため、実際にこうして来たのは数年ぶりとなる。
「懐かしい…!」
「だろ!少しだけ遊んで行こーぜ!」
「うん、そーだね!」
カバンを置いてブランコに座る。
ギシッ…と音がなり驚けば、彼はケラケラと笑った。
「大丈夫だって!そう簡単に壊れねぇよ!」
「そ、そうかなっ…?」
「少し古くはなったけど、俺でも耐えられるんだから大丈夫だって!」
「わ、私の体重知らないでしょ!」
「そりゃ知らねぇけど…細いから大丈夫だろ?」
そう言って伸びてきた手が私の身体をグイッと持ち上げる。
一瞬何が起こっているのか分からず固まれば、相手はまた楽しそうに笑った。
「ほらな!軽い!」
「っ…お、下ろしてっ…////!」
「んー…嫌だ!」
「なんでっ////!?」
「俺さ、名前のことこうやって横抱きするの小さい頃から夢だったんだよな!」
「意味がわからないっ…////!!」
何故かずっと私をお姫様抱っこし続ける彼と、必死に下ろしてと懇願する私の戦いはしばらく続きました。