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可愛いワガママ
おなまえは?
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「あ!えいじろうだ!」
「!おうっ、名前じゃねぇか!」
「おはよう!今日もツンツンカッコイイね!」
「ツンツンってなんだ!」
「髪の毛!」
そう言って笑う名前は、アイツの双子の妹だ。
出会いはまだ雄英に入学してすぐの頃。
昼休みに爆豪と食堂に行った時、爆豪の目の前に不機嫌そうに立ち塞がった女子がいた。
「こら勝己!!」
「あ゛?」
「また私との約束忘れてるでしょ!!」
「知るか死ね。」
「お前が死ね!!」
爆豪相手にギャーギャーと喚く女子も珍しいが、そんな彼女に本気で怒鳴らない爆豪に俺は驚いた。
珍しい事もあるもんだ…と思いつつ、とりあえず2人を止めなければと俺は2人の間に身体を入れた。
すると相手は驚いたように目を見開いてから、俺の顔をジッ…と見つめてきた。
「(つか結構可愛いなっ…/////)」
「…勝己の、友達?」
「違ぇ。」
「いや爆豪ひどくね!?」
「髪の毛ツンツンだねー?」
「えっ、あ、あぁ。」
なんだこれ、マイペースってやつか。
そんな事を思いながらも、とりあえず口喧嘩が止んだことに俺は胸をなでおろした。
「俺は爆豪と同じクラスの切島 鋭児郎だ!」
「きりしま君?」
「あぁ!」
「退けや。座れねェだろ。」
せっかく仲裁してやった俺の背部をけって、1人だけ椅子に座って食べ始める爆豪。
それを見て、その子はまた頬を膨らませた。
「今日は一緒にご飯食べようって言ったじゃん!」
「知らねェ。」
「知らなくない!!」
怒る彼女を無視してメシを食う爆豪と、それに対してずっと文句を言っているその子の様子になるほどなと頷いた。
爆豪も男だもんな。
俺はニカッと笑って爆豪の肩を叩いた。
「なんだよ!みずくせぇな爆豪っ!彼女とメシ食うなら最初からそう言えって!」
「「!!」」
「俺は別の所で食うからよ!」
そう言ってカッコよく踵を返した俺の肩を両方から伸びてきた手がガシリッ…とつかむ。
それに驚いて振り向けば、似たような不機嫌顔がコチラをギロリと睨んでいた。
「「誰が彼女だっ!!!!」」
「えっ…!?」
「あれ、切島君なにしー…と、かっちゃんっ!?名前ちゃんも!」
「!デクだっ!」
「久しぶりだね!名前ちゃん!」
「おい緑谷!この子知ってんのか!?」
そう言って未だに驚いている緑谷に首を傾げれば、緑谷はコクンと頷いた。
「知ってるも何も、かっちゃんの双子の妹だよ!」
「!い、妹っ…!?」
ガバッ…と振り返れば舌打ちをする爆豪と、正反対にニコニコしているその子。
よく見れば髪の色は同じだし、整っている顔立ちも少し似ている気がする。
「爆豪 名前です!きりしま えいじろうくん!」
それが俺達の出会いだった。
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