↓↓
独占欲
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ってわけでちゃんと付き合うことになったのー!」
「おぉーっ!名前おめでとうっ!!」
「ありがとう三奈っ!!」
そう言ってムギューッと抱きついてくる友人に、心の中でやっとくっついたのかと安堵のため息をつく。
中学校でも噂になっていたこの2人が付き合っていないと聞いた時は驚いたものだが・・・なるようになってくれて本当によかった。
「悪ぃな芦戸、迷惑かけて。」
「いいんだよ切島ー!私も嬉しいもん!」
「ありがとなッ。と名前、もう芦戸から離れねェと迷惑だろ?」
「あ、ごめんごめんっ!」
ペリペリっ・・・と私から名前を剥がして、代わりにそのまま後ろからハグをする切島。
相変わらず無自覚に好き好きアピール全開の切島の行動は、傍から見たら世話をする事で自分のモノだとアピールしている子供みたいで・・・少し面白い。
名前も切島本人も気づいていない独占欲。
こんなに可愛い名前を好きになる男子がこのクラスにいないのは、そんな切島のおかげだろう。
「なにニヤニヤしてるの三奈!」
「ん?いやぁ、嬉しいなぁって!」
「アハハっ意味わかんない三奈も可愛いねぇ!」
「はいはい、分かったから抱きつくのは止めとけ。(そういうお前が1番可愛いんだって。)」
「アハハっ切島もこれから苦労するねー!(切島が考えていることが手に取るように分かってしまう自分が怖いっ・・・。)」
「大丈夫だよ鋭児郎っ!そんなに押さえてなくても急に暴れたりしないって!」
「ダメだって。昨日みたいに喧嘩始められたら困るし、もう少しだけ押さえておく。(あー、やべぇ俺の彼女ほんと可愛い好き。)」
「もー・・・。(ハグされるなら正面からのが鋭児郎の匂い嗅げるしいいのになぁ・・・。)」
《(うわぁ、朝から胃もたれしそうっ・・・!)》
とりあえず我がクラスの平和は守られたみたいだし、私はこれからも鈍感な2人を見守っていこう。
「でも教室で盛るのはナシだぞっ!」
「「芦戸/三奈っ!?」」
END
6/6ページ