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独占欲
おなまえは?
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自分のベッドに顔をうずめ、大きく息を吐く。
爆豪のせいで相澤先生に倍にされた基礎トレは思った以上にハードだった。
おかげで動くこともしんどくて、そんな私を鋭児郎が呆れながら家に連れ帰ってくれたのだ。
「名前、湿布持ってきたぞ。」
「・・・ん。」
「にしても何で爆豪なんかと喧嘩したんだ?いつもは笑ってスルーしてるだろ?」
「・・・ムカついたんだもん。」
「だからそれが珍しいんだって。」
“おら、起きてここ座れ。” とベッドの端をポンポンする鋭児郎からプイッと視線をそらす。
そんな余裕ぶった顔しちゃって・・・初めての彼女がそんなに幸せなのか、バカ鋭児郎め。
「名前?お前なにいじけてんだっ?」
「(ていうかさぁっ、もう良くない?ここまで我慢したんだしっ!襲って童貞もらうくらいならバチ当たらないよね!?)」
「おーい、名前ー?」
「(大体、鋭児郎は覚えてないかもしれないけどファーストキスだって幼稚園に奪い済みだし!)」
「名前ー?」
「(既成事実作っちゃえば鋭児郎も漢として責任取るとか言って結婚してくれるかもだし!?)」
「おい名前、お前へんだーーーッ!?」
私を見ながら文句を言っている鋭児郎をグイッ・・・と引っ張りベッドに乗せる。
“いきなりどうした?” なんて首を傾げる鋭児郎に相変わらずピュアだなぁ・・・と頬を緩めながら、私はその大きな身体をベッドに押し倒した。
「・・・はっ?」
「鋭児郎が彼女とのハジメテで失敗しないように私が練習台になってあげるね?」
「れ、練習台っ・・・?いやその前に彼女っ////!?」
「大丈夫っ!任せて!」
“気持ちよくしてあげるっ。” と鋭児郎の首元にキスをすればビクリと跳ねる身体。
チラリと鋭児郎の顔を見れば茹でダコみたいに赤くなっているし、この様子だとまだ童貞を守っていてくれたみたいだ。
「鋭児郎可愛いっ・・・////!」
「はっ・・・////!?いやっ待て待て待てッ!!」
「おわっ・・・!?」
ガバッ・・・と勢いよく起き上がる鋭児郎のせいでグラリを揺れる私の身体。
それに驚いて鋭児郎の服を掴めば、鋭児郎はふらついた私の身体を両手でしっかりと抱きとめてくれた。
「びっビックリしたぁっ・・・!」
「わ、悪ぃっ・・・ってそれは俺の台詞だわ!!」
「もー・・・ダメだよ鋭児郎、こういうのはムードが大事なのに!」
「そこが意味分かんねェんだって!お前熱でもあんのか!?」
ゴツンっと私のおデコに自分のおデコを重ねて心配そうに眉を寄せる鋭児郎に心臓がギュウッ・・・と痛くなる。
こんなことも、私だけじゃなく彼女にもするようになってしまうのだろうか。
そう思ったら悲しくて、気がつけば私の目からはポロポロと涙が零れてしまった。
「えっちょ、名前っ?何泣いてんだよっ?そんなに具合い悪かったのかっ!?」
「ちがっ・・・鋭児郎がっ・・・。」
「お、俺っ!?」
「っ・・・ずっとっ好きだったのにっ・・・えいじろっ・・・他の女の子と付き合わないでェっ・・・!」
「!っ・・・んなの当たり前だろッ////!!」
「へっ・・・?」
鋭児郎の言葉にポカン・・・と固まれば、そのまま力強く抱きしめられる。
それに驚いて目を見開けば、鋭児郎の個性発現の時についた傷跡に鋭児郎がチュッと口付けた。
「名前以外に興味ある訳ねェだろっ・・・コッチだって何年も我慢してんだからよっ・・・////。」
「!!で、もっ・・・昨日告白っ・・・。」
「あー・・・あれな・・・。爆豪に告白したいからって手紙頼まれて断っただけだって・・・。ま、今日もう1回お願いされて断ってきたんだけどさ。」
「え・・・、じゃあっ・・・。」
「っ・・・芦戸に聞いたぜっ?・・・変な所で鈍感なのは昔から名前の方だからなッ・・・////。」
「っ・・・ご、ごめんなさいっ・・・/////。」
恥ずかしそうに頬を搔く鋭児郎に謝れば、満足そうに笑ういつもの鋭児郎。
それが嬉しくて私も微笑めば、今度は唇に優しいキスが落ちてきた。
「あと言っておくけど、俺も男だからよっ・・・キスの仕方くらい知ってんだわ・・・////。」
「!(ちょ、ちょっと待って男の顔した鋭児郎も最高にカッコイイっ・・・////!)」