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独占欲
おなまえは?
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そう、大丈夫だ。
だって何年もかけて鋭児郎の隣は私だけのものだと本人にアピールしてきたんだから!
「(・・・とか思って昨日連絡も取らずに爆睡した自分を恨みたいっ・・・!)」
「あれ、名前ちゃんやん!今日は切島君と一緒じゃないんだね?」
「あっ、お茶子それ禁句っ・・・!」
「へ?」
「っ・・・私のっ・・・可愛い鋭児郎がっ・・・!!」
ガンッ・・・と机に思いっきり突っ伏せば、目の前にいたお茶子と三奈が驚いている声が聞こえる。
顔大丈夫っ!?とか聞こえるけど鋭児郎を取られた今、自分の顔なんてどーでもいい。
「名前ちゃん、どしたんっ・・・?」
「あー・・・実は切島が昨日告白されたらしくてね?で、今日のお昼その子と食べるからって名前の誘い断ったんだって。」
「えっ!?あの名前ちゃん大好きオーラが日々全開の切島君がっ!?!?」
「アタシも驚いたんだけどさぁっ・・・切島って変なところ鈍感だし、自分が名前のこと好きって気づいてないのかもっ・・・。」
「ええええ・・・。」
「ハハッ・・・もう死のう・・・。」
「「極端っ!!!」」
「鋭児郎の童貞を何処ぞの馬の骨に食われるくらいなら死んだ方がマシだぁっ・・・!!」
そう言ってワァァアッと暴れる私を三奈とお茶子が落ち着けと必死に止めてくる。
が、私の気持ちは収まるわけもない。
だって物心ついた時からずっと一緒なんだよ!?
何年も何年もっ、鋭児郎の隣を私がどんな思いで死守してきたと思ってんの!?
その可愛い鋭児郎が今っ!
あのふんわりした女に取って食われるんだよ!?
「私の鋭児郎がぁぁあっ・・・!!」
「っるせぇぞクソモブッ!!」
「はぁっ!?クソモブはどっちよっ!!アンタなんか鋭児郎の爪先にも勝てないクソ野郎だわっ!!」
「ちょっ名前っ!?」
「テメェふっざけんな!!俺があのクソ髪に負けてるっつうのかっ!あ゛ぁっ!?」
「ちょちょちょっ、待って爆豪君っ・・・!!教室での個性使用はアカンよっ!?」
「どけッ!!クソモブがァっ・・・テメェは前からぶっ殺してやりてェと思ってたんだよッ・・・!!」
「じゃあ今から勝負つけようかッ!?言っておくけど鋭児郎以外の男子と本気で殺りあって負ける気ないからね私っ・・・!!」
「ハッ・・・上等だァッ・・・!!」
止める三奈を押しのけて臨戦態勢を取れば、相手も手のひらを爆発させ始める。
教室の中はざわめいていて、ドアからは怒声を聞きつけたギャラリー達が何が始まるのだろうかと顔を覗かせているみたいだ。
「体育祭優勝して調子乗ってるアンタ潰してッ・・・今こそ下克上じゃァァァッ!!」
「臨むところだクソモブがァッ・・・!!」
ダンっ・・・と互いに地面を蹴って間合いを詰めた直後、私たちの身体は見覚えのある細い布に捕縛されました。
「爆豪に苗字・・・何してんだ。」
「げっ・・・あ、相澤先生っ・・・。」
「教室で個性使って喧嘩か・・・そんなに体力有り余ってるなら、お前らの今日の基礎トレはそれぞれ倍だな。」
そう言って嫌な笑顔を向けてくる相澤先生の怖さで爆豪への怒りは吹っ飛びました。