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独占欲
おなまえは?
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「告白っ!?あの、切島がっ!?」
「絶対そうっ・・・!あの頬の染め方は確実に鋭児郎に惚れてる顔だったっ・・・!!」
「あーでも、体育祭から轟とか爆豪のファン出来たって聞いたし・・・切島も最終まで残ってたから可能性はあるのかぁ・・・!」
そう言って天井を見上げる三奈とは正反対に、机におデコに突っ伏したまま絶望する。
甘やかし過ぎた。
小さい頃から私の事大好きだったし、他の女子に振り回されないように鋭児郎に下心ある系の子はわざと遠ざけていたのに。
・・・まさかそれが裏目に出るなんてっ。
「元々優しいから寄ってくるんだよ女の子、それを全部ガードしてたのに、なにあの顔、なんで顔赤くしてんの、鋭児郎あんな子にトキメいちゃうのっ?」
「アッハッハ!なんか緑谷みたいだよっ今の名前っ!少しは落ち着きなよー!」
「でも三奈っ・・・!あの顔は喜んでた・・・っ!」
「んー、まぁ年頃の男子なんて好意寄せられたらみーんな喜ぶでしょっ!」
「そうだけどっ・・・!そうだけどっそうじゃない!!」
ガンッ・・・と思いっきり机を叩けば、ドリンクの入ったグラスがグラりと揺れる。
それを見て驚く三奈ちゃんに、もう一度そういう問題じゃないのだと訴えた。
「ていうかさぁ、普通に考えて切島って名前のこと大好きじゃんっ?」
「え、うん、それは知ってる。」
「あはっ!なら何にも問題ないじゃん!名前のこと好きなら他の女の子からの告白は断るでしょ!」
「でもあの無自覚ピュアボーイだよ!?鋭児郎って今どき珍しいピュアピュアボーイなんだよ!?キスの仕方もきっと知らないよ!?」
「おっ、落ち着きなって!とりあえずさ、明日にでも切島本人に聞いてみようよ!きっと断ったって言うからさ!」
“ねっ!” と私の肩を叩いて明るく笑う三奈に、渋々ながらも頷く。
まぁ確かに考え過ぎてるかもしれないし、本人に聞けば問題ないだろう。
「・・・はぁっ、ありがとう三奈。1人だったら多分適当な場所で暴れてたよっ・・・。」
「うんうん、とりあえずヴィランになっちゃうから適当な場所で暴れるの禁止ね!」
クラス内ではボケ担当の三奈にツッコミを入れられたことで少し頭が冷えてくる。
そうだよ、よく考えたらあの女の子可愛い感じだったけど鋭児郎は綺麗系のが好きだし。
きっと断って、そのまま卒業まで学校内でも接点なくて忘れちゃうよね。
「(あ、少し希望出てきたらお腹すいてきた・・・。)ねぇ三奈、相談料としてラーメン行かない?」
「!えっいいの!?行く行くーっ!」
そんな呑気な会話をして、私と三奈は近くのラーメン屋さんに向かうためそのお店を後にした。