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独占欲
おなまえは?
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昔から、最高に可愛かった。
彼が初めて個性を発現させた時だって、自分の個性で目元を傷つけるお馬鹿さんだったし。
「いだっ・・・!」
「鋭ちゃんっ・・・!?どうしたのっ?」
「っ・・・名前ちゃっ・・・!」
そう言って抱きついてきた鋭児郎の腕は個性でゴツゴツになっていて、その腕が掠った私の頬にも切り傷が出来た。
その傷口から流れる血を見た鋭児郎は溜めていた涙をポロポロ零しながら謝ってきたけど、私としては鋭児郎の可愛さで痛みなんて感じなかった。
だからそんな鋭児郎の目元の傷口から流れた血をペロリと舐めて、そのままおデコにキスをしてあげたのだ。
「泣かないで鋭ちゃん、大丈夫っ。鋭ちゃんは私が守るんだからっ!」
「っ・・・俺っ・・・俺もっ・・・守るッ・・・!!」
「(私の鋭ちゃん可愛いっ・・・・!)」
泣きながら私を守るという幼馴染の切島鋭児郎はそれはそれはカッコイイ男の子へと成長しました。
「鋭ちゃーん!」
「ん・・・ってうおっ!?!?」
崖の上から思いっきり飛び出せば、驚いたように声を上げる鋭児郎。
そんな所も可愛いぞっ!なんて思いながらも、その油断した上半身を思いっきり蹴った。
・・・が、個性が硬化な鋭児郎にとって私の蹴りなんて痛くも痒くもないわけで。
「・・・っぶねぇっ・・・!」
「!あーもうっ!やっぱり個性の相性クソ悪いなぁ私と鋭ちゃんっ・・・!」
「ハハッ!そう簡単に・・・負けられねェって!!」
硬化の個性で防がれた蹴りは、そのまま掴まれたことで身動きが出来なくなる。
しかしここで負ける訳にもいかないので、地面に両手をついて空いている足で鋭児郎の顔面に蹴り入れた。
「うぉっ・・・!容赦なく顔面狙いかよっ!」
「どうせ硬化して防ぐの分かってるもんね!それより後ろ、見たほうがいいんじゃないっ?」
「はっ・・・?後ろっ・・・?」
ポカンッ・・・と口を開けて私を見る鋭児郎に、ニッコリと笑って後ろを指差す。
まったく・・・1つのことに集中すると周りが見えなくなっちゃう所が鋭児郎の悪い癖だ。
「悪いな、切島。」
「なっ・・・とどろきっ・・・!?」
鋭児郎が振り向いた先に立っていたのはクラスメイトの轟 焦凍・・・この演習においては私のバディだ。
「っ・・・だぁあっ・・・!やられたぁっ・・・!!」
「アハハっ・・・!鋭児郎が氷漬けになってる!」
「笑ってないで早く切島のバッチ取れ。」
「!あ、そーだった!・・・ではでは、鋭児郎のバッチ頂きます!」
そう言って彼の胸元についているバッチを外す。
バッチがついている場所のギリギリ下まで凍っているところは流石エリート轟だと感心してしまった。
「取った!」
「おう。今溶かすから、苗字は周り警戒しておけ。」
「りょーかい!」
悔しそうに眉を寄せる鋭児郎の頭をヨシヨシと撫でてから、2人に隠れて鋭児郎のバッチにキスをした。
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