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青い春。
おなまえは?
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ゼェゼェ…と肩で息をする。
全く…なんでこの歳になってチャンバラなんぞしなければならないのだ。
しかも、個性使用禁止で?
先輩はバリバリの体育会系?
ふざけんなや、こっちはガッツリインドア派じゃ。
「(しかも暑いっ…!こんなことなら来る前に水分飲んでくればよかったよっ…!)」
「もう限界かしら?」
「っ…先輩はよくそんなに動けますねっ…?」
「これでも運動は好きなの。あと苦しんでる人を追い回すのも結構好きよ?」
「(思考回路がまるでヴィランっ…!いや、ミッドナイト先生もそれは同じかっ…!)」
この先輩サドスティックか、と呆れる。
どうりで…さっきから私が避けられるギリギリのラインで攻めてくるわけだ。
本当に趣味悪い。
あと胸が揺れて気が散る。
「上鳴 電気君、あの子可愛いでしょ?」
「へっ…?」
「体育祭の映像見たわ。あのバカっぽくなるのも可愛いし、いじめがいもありそうじゃない?」
「わ、わぉ…そういう感じっ…?」
「そういう子を飼うの、好きなの。」
ニッコリと笑う先輩にブルルッ…と悪寒がする。
私のためっていうより電気のために勝たなきゃいけないやつだわ、これ…。
それになんだか…すごくイラッとしたぞ。
「はぁっ…先輩、1つ教えてあげますよっ…。」
「!…なにを?」
「電気ってアホだし馬鹿だけどっ…可愛いっていうよりカッコイイんですっ…。」
「……それが?」
「だからっ…悪趣味な先輩とは合わないってことですよっ!!」
ダッ…と走って一気に先輩の間合いに入る。
もちろんそれに反応して避けようとする先輩が一瞬だけ見せた隙…その左手を掴み思いっきり引っ張った。
「なっ…!?」
「あともう一つっ…!!」
体勢がふらついた足元を払う。
油断もあって見事に尻もちをつく先輩の首元に自分のスポーツチャンバラ用の刀を突きつければ、相手は小さく舌打ちをこぼした。
「人を感電させて喜ぶアイツが…本当にマゾスティックだと思いますか…?」
「っ……。」
「おかげでいい鍛錬になりました。ありがとうございます、土影先輩。」
「はぁっ…全く、計算外だわ…。」
「…勝者っ!苗字さん!!」
そんなミッドナイト先生の声に、ようやく長い1日が終わったのかと小さく溜め息をついたことを許して欲しい。