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青い春。
おなまえは?
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「聞いたよ名前ーっ!お昼休み、ヒーロー科の先輩に喧嘩売られたんだってー!?」
「はぁっ!?まじかよ!お前何やらかしたんだっ?」
「名前ちゃん大丈夫っ?」
「…切島、私は何もやらかしてないし三奈ちゃんに関しては何処で聞いたのソレ。」
“あとその優しさで少し癒された、ありがとうお茶子ちゃん。” と一気に言えば他のクラスメイトも集まってくる。
こういう時に寮生活って面倒だな…と思いながら買ってきたジュースに手を伸ばせば、ジュースは私の手が届く寸前で別の手に取られてしまった。
「お前先輩に喧嘩売ったのかよ、馬鹿か?」
「っ…馬鹿じゃないしジュース返せやバ上鳴!」
「うぉっ…!?1口位いいじゃねェか!」
何故か私のジュースを普通に飲もうとするソイツに手を伸ばすが普通に避けられる。
こういう時に発揮される男女差が憎いぜ、と舌打ちをすればその様子を見ていた三奈ちゃんがニシシ…と笑った。
「ダメだよ上鳴〜!名前ちゃんが喧嘩売られた原因アンタなんだから!」
「!お、俺っ!?」
「それはもしや痴情のもつれという奴か!」
「いっ、飯田くん!?その言い回しはちょっと違うんじゃないかなっ…!?」
「ム!?違うのか!?」
“どうなんだ苗字さん!” と聞いてくる飯田くんにどう言えばいいのだろうかと悩む。
もちろんクラスの皆は私と電気が付き合っていることを知っているから、本当の事を言っても問題ないんだろうけど…。
「…事情なんて関係ねェ。喧嘩売ってきたならぶっ殺せばいいんだよクソモブ!!」
「か、かっちゃんっ!?!?」
「テメェ負けんじゃねェぞ!?テメェが負けたら俺達まで舐められっからなァァァ!!」
「ば、爆豪…別にお前が喧嘩売られた訳じゃないんだから落ち着けよ、な?」
「俺は至極落ち着いてるわァッ!!」
《(いや全然落ち着いてないけどね!?!?)》
何故か私よりも燃え盛る爆豪に苦笑いを漏らせば、隣にいた響香ちゃんが首を傾げる。
「ていうか、本当に上鳴のせいなの?」
「…うん、なんか電気をかけて勝負しようって言われたから…たぶん…?」
「……今まで名前のことアホを好きになる天然記念物だと思ってたけど、 名前の他にもあんなアホ好きになるやついるんだね。」
「…うん?それは私がひどくバカにされてる気がするぞ響香ちゃん、今までそんな目で私を見ていたの?」
「あ、うん、割と。」
「「おい。」」
そんな話をしていたら時計が21時の鐘を鳴らす。
その音を合図にそれぞれを部屋へ戻ろうとすれば、後ろからガシッと腕を掴まれた。
「名前、少し話そーぜ。」
「!…うん。」