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変化する世界
おなまえは?
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次の日、私の病室には新たなお客さん達が来ていた。
「こ、こんにちは・・・名前さん。」
「お邪魔しますっ・・・。」
「いらっしゃい、お茶子ちゃんと・・・緑谷出久君。」
「!ぼ、僕の名前っ・・・。」
「お茶子ちゃんが教えてくれたから。」
そう言いながら入り口にいる2人に手招きをする。
午前中に来たオールマイトさんから2人が会いたがっていると聞いた時は驚いたが、私としてもお礼を言いたいと思っていたのだ。
彼らが居なかったら、私は今頃どこかの刑務所で絶望していただろうから。
「塚内さんから聞いたよ。2人が私のこと庇ってくれたって。・・・本当にありがとう。」
「い、いえ!お礼なんてそんなっ!!」
「そうですよ!それに名前さんと話していればヴィランじゃないって事くらい誰でも分かりますっ!」
「!・・・ありがとう。」
「そ、それにっ・・・。」
モジモジとする緑谷君にどうしたのかと首傾げる。
すると彼は私の顔を見て、意を決したように口を開いた。
「あの時、死柄木弔は僕を殺そうとしていました。名前さんが死柄木の手を取ってくれたから、僕は助かったんです。」
「!・・・緑谷君は、良い子だね。」
「えっ・・・?」
「ううん、緑谷君だけじゃない。ヒーロー志望の子はきっと皆良い子なんだね。」
“お茶子然り、爆豪くん然り・・・。”
お茶を啜りながらそう呟けば、2人は驚いたように目を見開いて私を見る。
何か変なこと言っただろうか?
そう思って首を傾げればそれと同時に部屋の扉が勢いよく開いて、見慣れた赤い瞳と目が合った。
「あ゙?」
「「えっ・・・!?」」
「爆豪君、いらっしゃい。」
「・・・ンでテメェらがいんだよッ!!」
「かっ、かっちゃんこそ何でここにッ!?」
「まさかあの爆豪君がお見舞いっ・・・!?」
「うん、ほぼ毎日来てくれてるから私も暇を持て余さなくて助かってるんだよね。」
「「ほぼ毎日ッ!?!?」」
「テメェは黙っとけクソモブッ!!」
ドカァンッ・・・と思いっきり怒りを爆発させる爆豪君と、そんな爆豪君にビビる緑谷君。
緑谷君と爆豪君は幼馴染なのに仲が悪い、とオールマイトさんが困っていたのを今更思い出して・・・つい苦笑いを漏らしてしまった。
「本当に仲悪いんだねー?」
「男の因縁ッ!です!」
「男の因縁・・・?」
「はい!」
ムフーッと何故か拳を握るお茶子ちゃんに、ヒーロー志望の子は個性豊かだなぁと実感してしまった。