↓↓
監禁生活7日目
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ふと目を覚ませば周りが騒がしいことに気がついた。
バタバタとうるさい足音や、誰かの怒声。
それに・・・人間のそれとは違う、ナニかの叫び声。
「・・・こういう時に限ってだよ・・・。」
ジャラッ・・・と鳴る足枷を見て、小さく息を吐く。
信用を失った証の足枷は私の気持ちまで重くする。
そんな事を考えていれば目の前の扉が何かにバキバキッと壊され、白いナニかが私の前の前に現れた。
「・・・ぇっ・・・?」
ゴツゴツした身体に、むき出しの脳。
ギョロッと動いた目玉が私の姿を捉えた瞬間、私の全身に寒気が走った。
「っ・・・ゃっ・・・とむらさっ・・・!」
伸びてきた手が私に触れる。
・・・殺される。
私がそう覚悟した瞬間、その白いナニかがゴォッ・・・と赤い炎に包まれた。
「ムッ・・・?」
「!・・・え、エンデヴァー・・・?」
「・・・塚内ィッ!!コイツはどっちだッ!!」
「つ、塚内っ・・・?」
目の前で燃えるソレを無視して私をグイッと持ち上げるエンデヴァーに驚いて目を見開く。
それに・・・エンデヴァーが呼んだ “塚内” という名前はどこかで聞き覚えがあった。
「エンデヴァーさんいきなり飛び出して行かないで・・・って、あれ?君は確かっ・・・!」
「!っ・・・つかうち、さんっ・・・。」
「何だ塚内ッ!知り合いかッ!」
「あ、あぁ!この子はオールマイトの知り合いだよ!でも何で君がこんな所にっ・・・。」
「ならコイツは保護だなッ!」
私を見て驚いたように目を見開く塚内さんは、オールマイトさんのお友達で以前一緒に食事をしたことがあった。
まさかこんな所で会うなんて・・・と心の中で呟けば再び身体がフワリと持ち上がった。
そのまま私を肩に担いだエンデヴァーさんが私の足枷をガシャンっ・・・と壊す。
私の力じゃビクともしなかったのに・・・トップヒーローというのは誰もかれも規格外だ。
「(・・・じゃなくて!!)あのっ・・・とむっ・・・じゃなくてそのっ・・・ここの人達はっ・・・!?」
「逃げられたッ!」
「えっ・・・。」
「安心して、オールマイトが追って行った。それよりも・・・何故ここに居るのか分からないが、君は念の為に警察が保護する。」
「!・・・は、い・・・。」
「大丈夫、君の安全は保証するよ。」
そう言って笑った塚内さんに、私の目からはポロポロと涙が零れる。
その原因が先程まで感じていた死の恐怖からなのか、それ以外なのか・・・。
・・・この時の私には分からなかった。
→ To be continued.
4/4ページ