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監禁生活6日目
おなまえは?
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フワフワ…と身体が揺れる感じがして私の意識がゆっくりと浮上する。
あぁ、きっと帰ってきたのだろう。
そう思って重たい瞼を開けば、そこには私の髪の毛をクルクルと指に巻き付けて遊ぶ弔さんがいた。
「…おかえり、なさい。」
「…ん。」
チュッ…と当たり前のように重なる唇。
それを素直に受け入れながら起き上がれば、自分がいつもの部屋に戻ってきていることに気がついた。
「(カウンターで寝ちゃった気がしたのに…。)弔さんが運んでくれたんですか…?」
「他の奴らに名前の寝顔見せるわけにもいかないし…よく寝てたから。」
「ありがとうございます。」
「トガヒミコに置いていかれたんだって?」
「あ、はい…走り出したトガちゃんに私がついて行けなかったからいけないんです。」
少しだけ不機嫌そうに尋ねてくる弔さんに、トガちゃんが怒られるのはダメだと思って言い訳を零す。
が、弔さんはそんな私が気に入らないらしく私の身体をそのまま押し倒した。
「…アイツのこと庇いすぎて、むかつく。」
「そ、そんな…それに無事に帰ってこれたし…。」
「帰って来れなかったらどうすんだよ。」
「え…?」
「名前が帰ってこなかったら…俺は、アイツを壊しても壊し足りない。」
「!…弔さん、あのね。」
「あ…?」
「私…自分の家に帰るなんて一瞬も考えなかった。弔さんより早く帰るって約束したから、早く帰らなきゃって。…ここまで自分の意思で帰ってきたんだよ。」
「……ご機嫌取りしてもダメだ。」
私の言葉にムスッとしたまま私の上に覆いかぶさってくる弔さんについクスクスと笑ってしまう。
そんな事言いながら、弔さんの声色はさっきよりも明らかに上機嫌だったから。
「笑うな。」
「だって弔さん可愛いんだもん。」
「可愛くない。」
「じゃあ…かっこいい?」
「……なんでもいい。」
チュッと落ちてきたキスが少しずつ深くなる。
私の口内をいつもより優しく動き回る弔さんのソレに、かっこいいと言われたのが嬉しかったんだなと心の中で頷いた。
「名前…手。」
「…?」
「いいから。」
互いの唾液が交じり、離れた後も糸を引く。
それをボーッとした頭で見ていれば、弔さんはもう一度私にキスをしてから私の手を掴んだ。
「…弔さんなにーー…いっ…!?」
「指輪の代わり。」
「っ…痛いっ…。」
弔さんにされるがまま差し出した左手に、弔さんが容赦なく噛み付く。
それに驚いて身体を揺らせば弔さんは嬉しそうに頬を緩めながら私の顔を見下ろした。
まさかまた噛まれるなんて…。
そう思いながら噛まれた場所を見れば薬指の周りにしっかりとした噛み跡がついていて、その意味を考えた私の頬は一気に熱を帯びた。
「っ…弔さんの馬鹿っ…////!」
「嬉しいって顔に書いてある。」
「そ、そりゃあ嬉しいけどっ…こんなところの噛み跡じゃあ隠せないでしょっ////!」
「隠さなくていいんだっつの。これは名前が俺のモノって見せつける為のものなんだから。」
満足そうに笑う弔さんに、私はこの後ドロドロになるまで甘やかされたのは言うまでもない。
→ To be continued.
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