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監禁生活6日目
おなまえは?
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「名前チャン!!」
「トガちゃっ…うおっ…!」
出会い頭にハグをしてくるトガちゃんに怪我をさせまいと全力で受け止める。
昨日はトガちゃんに無理矢理連れ出された街中を今度は手を繋ぎながら歩く。
昨日の夜トガちゃんが弔さんに怒られていないか心配していたのだが、パッと見たところ怪我もないし元気そうだ。
「名前チャン!今日はたくさん遊びましょーね!」
「う、うん、そーだね?」
「1日一緒にいられるなんて嬉しいデス!」
そう言ったトガちゃんと歩き始めて1時間・・・私の隣には誰もいなくなっていた。
「と、トガちゃんっ…どこ行っちゃったのっ…。」
トボトボと街中を歩く。
一緒に歩いていた筈のトガちゃんが、いきなりどこかへ走って行ってしまったのはもう10分以上も前。
しばらく待っていようかとも思ったけど、近くを通りかかった警察と目が合って何となく歩みを進めてしまった。
「…別に私がヴィラン訳じゃないのに…。」
弔さんと一緒に居すぎて、私まで警察とかに追われている気がしてしまう。
それに、麗日お茶子ちゃんとデク君という子には顔を見られているし、もしかしたら本当に私も追われているかもしれない。
「…どうしよっ…。」
「あれ、君は…。」
「!…えっ…貴方はっ…!」
「やっぱり・…久しぶりだね、名前ちゃん。」
そう言って微笑むのは、昔お世話になったヒーローのオールマイトさんだった。
その姿はいつものムキムキではなく、ブカブカの洋服に身を包んでいるTRUEフォームの姿だった。
「買い物かい?」
「あ、はいっ…ちょっと暇だったのでっ…。」
視線をそらしながら答える私に、心底嬉しそうに微笑むオールマイトさんの優しさに胸が痛む。
本来ならとても喜ばしい再会なのだが、今の私にこの人との再会はとても気まずい。
だってこの人平和の象徴だよ?
ヴィランとは真逆の存在なんですよ!
「オー…じゃなくて、えと…八木さんは、ここで何してるんですかっ…?」
「気を使ってもらって悪いね、ありがとう。ちょうど仕事の合間に時間が出来てね…。立ち話も何だからお店にでも入らないかい?」
「えっ…あ、はいっ…。」
ここで怪しまれるわけにはいかない。
この人はNo.1ヒーローだ。
弔さんのことは絶対にバレないようにする。
「(ちゃんと帰るって約束したからっ…。)」