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監禁生活5日目
おなまえは?
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黒霧さんが部屋まで持ってきてくれた朝ご飯をモグモグと食べる。
朝から激しく動いたせいか、ご飯が美味しい。
あれ、というか私・・・普通に受け入れちゃってるけど本来ならこういうことしちゃダメじゃない?
「(弔さんって誘拐犯だし私は監禁されてる側だし・・・付き合ってる訳でもないのに・・・。)」
あの夢のことを弔さんと話さなきゃと思っていたのにそれすらも忘れていた。
・・・かと言って弔さんは今日忙しいみたいだし・・・。
「(・・・どうしよう・・・。)」
私ってなんでこう流されやすいのだろう・・・。
いや、元々は我が強いタイプだ。
なのに弔さん相手だとどうしても飲み込まれていってしまうのだ。
「(これが惚れた弱みってやつだ・・・。)」
そう心の中で呟いて、ふと我に返る。
・・・え、今、私惚れた弱みって思った・・・?
私・・・惚れてるの、か?
「・・・惚れてる、のか・・・。」
声に出して呟いて、カァァアッと顔が熱くなる。
自分でも驚くくらい無自覚だった。
そしてこうして自覚をしてみたら、とんでもなく恥ずかしくなってきた。
「っ・・・だぁぁあっ・・・////!!」
バフバフッ・・・と枕を叩いて暴れてみるが、恥ずかしさは収まらない。
というか、弔さんはどうなんだろうか・・・。
可愛いって言ってくれるし、ハグとかキスとか・・・色々してくるけど、私の事を少しでも好きだと思ってくれているのだろうか・・・?
「!・・・でも、子供の依存・・・とか・・・かな・・・。」
子供が自分のものに独占欲を顕にするように、私の事を自分のものだと思っているだけかもしれない。
あ、どうしよう何か不安になってきた・・・。
さっきまで一緒にいてすごく幸せだったのに、もう既に寂しくなってきた。
「・・・弔さん・・・早く会いたいな・・・。」
さっきまで叩いていた枕を今度はギュッと握りしめて顔を埋める。
私このまま生きていたら弔さんいないと死んじゃうんじゃないのだろうか。
「その時は弔さんにお願いしよう・・・。」
「何をお願いする気ですか?名前さん。」
「!うぁぁあっ・・・!?くっ黒霧さんっ・・・!?いつからそこにっ・・・!!」
「1.2分前・・・でしょうか?ノックさせていただいたのですがお返事がなかったもので。」
「す、すみませんっ・・・///!!」
「いいえ。それより、貴女にお会いしたいという方がいらっしゃいます。・・・少しよろしいですか?」
「えっ・・・は、はいっ・・・。」
“では、どうぞコチラへ。”
そう言って黒霧さんが扉を開ける。
その先はいつもの廊下ではなく、黒霧さんの顔と同じような黒いモヤが広がっていて少しだけ怖くなった。
「ご安心ください、私も着いていきますから。」
「!・・・はい。」
まぁ、黒霧さんと一緒なら安心だ。
そう思って私はその黒い渦に足を踏み入れた。