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監禁生活3日目
おなまえは?
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「ゆ、雄英高校のヒーロー科っ…!?」
「そーなんですっ、お恥ずかしながら!」
そう言って照れたように笑うその子の顔を見て思い出す。
そうだ、雄英高校の体育祭で決勝のトーナメントまで残ってた子だ!
道理で見たことあると思った!!
「すっごいね!私見てたよ決勝トーナメント!惜しかったよね!」
「そんな事ないです!私なんてまだまだでっ…!」
「ううん!すごかった!だって優勝したあの子とあそこまで真正面にやり合うなんて怖いもん!なのに立ち向かって行くの感動したよ!」
「アハハっ、ありがとうございます!」
私が興奮したように話せば嬉しそうに笑うお茶子ちゃん。
可愛いな。
でもきっとすごいヒーローになるんだろうな…なんて思っていればお茶子ちゃんは思い出したように手を叩いた。
「さっき話した私のお友達もヒーロー科なんです!緑谷出久君っていって、頭の機転がすごく聞くからきっと名前さんのための良いアイディアくれますよ!」
「緑谷出久くんって…あの1回戦目が1位だった子?」
「そうです!私たちはデク君って呼んでます!」
「そっか。楽しみ!」
これできっと弔さんと合流できる方法が見つかるかもしれない。
そう思った私がふと思い出したニュース。
ヴィラン連合と名乗る集団が雄英高校の生徒を襲ったというアレ…もしかしなくても、この子達のクラスじゃなかっただろうか。
もしそうだとしたら、弔さんを探す手伝いは頼んではいけないやつじゃないだろうか?
そう思った私は、意を決してお茶子に向き直った。
「お茶子ちゃんっ…つかぬ事をお伺いしますがっ…ヴィラン連合に奇襲受けたクラスってっ…。」
「!あ、はいっ…私達です。」
「…デスヨネー…。」
本当に今日の私、余計なことしかしねぇな!
そう思わずにはいられない。
忠告忘れて手離して迷子になって、更にはヴィラン連合の弔さんとヒーロー科の子達を会わせようとしていたなんて…。
「(アホすぎるっ…!)」
今すぐ膝から崩れ落ちたい気持ちを必死に抑えてお茶子ちゃんと歩き続ける。
とにかく、そのデク君という子と合流する前に逃げなくてはと思って顔を上げた時…見慣れた後ろ姿が視界に飛び込んできた。
「あ、デク君いたっ…!こっちです名前さん!」
「えっちょっ…!」
グイッ…と引っ張られ連れていかれた先にいたのはニッコリと笑う弔さんと、その弔さんの隣で震えるあの男の子だった。