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怪物さん。
おなまえは?
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痛む傷口。
何度も付けられたその傷跡は決して消えることはないだろう。
「先生っ…!!」
「……とむら。」
「先生がオールマイトに捕まっちまったっ…!!俺はどうしたらいいっ!?」
「でも彼らはオールマイトを失った。」
「お前に何が分かるんだっ…!!」
「わかるよ。」
暴れる彼を優しく抱き締めれば反抗するように肩を噛まれる。
彼の八つ当たりはこうして何日も続いていて、まるで子供の癇癪だと彼の頭を優しく撫でた。
「私がそばにいる、ずっと。」
「っ… 名前っ…俺のために死んでくれっ…!」
「もちろん、貴方が望むなら。」
「なら死ぬなっ…俺がお前を殺すまでっ…ずっと俺に尽くし続けろっ…!」
「もちろん…それを貴方が望むなら。」
痛い、痛い、痛い。
弔の八つ当たりを受け止め続けて、傷ついて汚れた私。
ねぇ焦凍…、貴方の声は覚えているのに、貴方の腕の中で感じた温かさは思い出せないの。
私はヴィラン。
貴方はヒーロー。
きっともう、貴方の目の前に立つことはできない。
だからお願い。
いつか貴方が私を見つけたら…。
“貴方を好きな私” を殺してください。
END