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数年越しの許嫁。
おなまえは?
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数年後…。
少しこじらせていた轟焦凍という男は、高校卒業後に立派なヒーローとなった。
父であるエンデヴァーに負けず劣らずの活躍ぶりに、マスメディアも日に日に彼を追うようになった。
「… 名前。」
「!…おかえりなさい、焦凍。」
「あぁ…体調は?」
帰ってきてそのまま私を抱きしめる。
それから私に軽い口付けを落としてから、私のお腹を優しく撫でた。
「大丈夫。今は安定期だって言ったでしょ?」
「…そうか。」
「焦凍?」
「!…いや、なんでもない。」
ソファーに座り、私を隣へと座らせる。
どことなく顔が曇っているのは、きっとまた難しいことを考えているのだろう。
「…焦凍、大丈夫だよ。」
「!… 名前?」
「どうせまた難しいことを考えてるんだろうけど…大丈夫。焦凍はきっと親バカになって自分の子どもを大切に出来るよ。」
「っ…そう、だといいな。」
「焦凍のお父さんだって本当は焦凍のこと考えてくれていたんでしょ?お母さんだって。」
そう聞けばコクンッ…と頷く彼。
相変わらず整った顔で、ヒーローとしても人気で、ファンだって沢山いる。
そんな彼が私にだけ見せる弱々しい姿に、いつの間にか丸め込まれて結婚までしていたのだ。
だけど今では、焦凍に引き合わせてくれたエンデヴァーさんに心から感謝している。
「…焦凍、私がいるよ…ずっと。」
「!…そうだな、名前がいるなら安心だ。」
「うん。私も、焦凍と一緒なら安心。」
“きっと、この子も。” と笑えば、焦凍も私のお腹を撫でてから優しく微笑んだ。
「(焦凍似の男の子がいいなぁ…。きっと最高にカッコよくて可愛い子になるぞっ。)」
「(名前似の女の子がいい。男だと名前にベッタリになりそうだからな。)」
END
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