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初恋の人
おなまえは?
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次の日、目を覚ましたら大量の着信が入っていた。
メッセージも50件を超えていて、なにかあったのだろうかと思わず眉を寄せた。
“ちょっと名前!これマジ!?”
“いつからそういう関係だったんだよ!!”
“驚いたわ。”
雄英高校の同級生達からまで、そんなよく分からないメッセージが来ている。
プロヒーローとして忙しい彼らがこぞって朝から連絡してくるなんて・・・よっぽどの事だろう。
「とりあえずなんか飲も・・・。」
そんな事を考えながらリビングに入って、いつものようにテレビをつける。
そしてそのテレビで流れるニュースを見て、なるほどそういう事か・・・と息を吐いた。
“脚光を浴びているあのプロヒーロー熱愛!!”
“お相手は現在アメリカで活躍する雄英高校時代の同級生プロヒーロー!!”
「・・・おおふ・・・。」
ニュースと共に映し出される写真は、昨日の夜に着飾った私と轟 焦凍が手を繋いで歩いている姿。
そしてレストランの中でキスをしている姿。
一緒にいたはずのご令嬢達は写っておらず、その代わりに “結婚報告か!?” なんて文字付きでエンデヴァーさんの写真が続いていた。
“・・・名前?”
「轟、ニュース見た?」
“あぁ、すごいことになってるな。”
「ごめん、日本だからって油断してた。でも・・・下手したらアメリカのゴシップよりタチ悪いわコレ。」
“謝るのは俺の方だ。・・・その事で少し話したい。今夜少し時間取れるか?”
「・・・ん、わかった。」
“アメリカの方は?”
「あぁ・・・色々な人から連絡は来てたけど元から戻るつもりもなかったから平気だよ。」
“そうか。・・・なら俺も安心だ。これから仕事なんだ。また後で連絡するから。”
「うん。頑張ってね。」
プツッ・・・と通話が切れたのを確認してソファーにスマホをポイッと投げ捨てる。
めんどくさいし、まだ眠い。
それに他の人達への連絡はもう少し寝てからだって遅くはないだろうし・・・。
“現No.1ヒーローの息子で人気もありますからね!このスクープにショックを受けた女性も多いでしょう!”
“お相手は日本では無名ヒーローですけど、活動拠点を日本に移すという話も聞きますから入籍も秒読みかもしれませんね!”
“おお!では3世代揃ってプロヒーロー、なんて姿も見れるかもしれませんね!”
「・・・いや、3世代て。」
ボソリ・・・と呟いてからテレビを消して、私はそのまま布団へと戻りました。