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怪物さん。追
おなまえは?
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…もう、どれだけの時間こうしているのか分からない。
何度も、何度も、お互いの熱を移し合った。
「ぁっ…だっ…めっ…ぁあっ…////!」
「ダメじゃねェッ…もっとッ…もっと俺だけに集中しろッ…!」
「んぁっ…ぁっ…しょ、っ…とっ…////」
身体を重ねながら、死柄木に付けたられた歯型や引っ掻き傷に上書きするように唇を落とす焦凍。
まるで自分のものだと主張するかのように、何度も何度も見えない印を付けていった。
「…焦凍…。」
「…どうした。」
「明日になれば色々変わってる。でも、きっと素敵な事が待ってるよね…?」
「!…あぁ。」
チュッ…と額に落ちてくるキス。
忘れていた優しいソレは、もう決して手に入らないと思っていたもの。
…そして、これからも手に入らないもの。
「おやすみなさい…焦凍…、大好きだよ…。」
「あぁ…俺も、ずっと……あい…し、……。」
“愛してる。” と言いかけた唇を塞いだら、そのまま眠りに落ちる焦凍。
そんな彼の額にお返しの口付けを落としてから、私はベッドから抜け出した。
「…盗み見って、変態のすることだと思うけど?」
そう言って窓を開ければ、ヒョイッ…と顔を出す荼毘。
全く…面倒なやつに見つかったと溜息をつきながら私は手短な服を身にまとった。
「途端に女の顔が消えるんだな。」
「当たり前でしょ。…言っておくけど、焦凍に手出だしたらこの場でアンタを殺す。」
「!…同じ炎の個性を持ってるのに、こんなに対応が違うのも残念だな。」
「…行くよ、荼毘。」
コイツが来たということは、もうこの家にも用はない。
部屋の回収は…警察にでも電話すれば勝手に捜査だとかいってやってくれるだろう。
「抱いてみたくなったな、アンタのこと。」
「…死柄木に殺されたいならどーぞ?」
「勝気な女を屈服させるのは嫌いじゃない。」
スルり…と伸びてきた手が私の腰に回る。
さっきまで目の前で焦凍に抱かれていた私に迫るとは、この男どういう神経しているのか…。
服の中へと侵入してきたソイツの手に、呆れながら容赦なく捻ってそのまま玄関の方へと蹴り飛ばした。
「焦凍が起きる。」
「わかったよ…さっさと行こう。リーダーには秘密にしておくけど、その代わり今度の仕事手伝えよ。」
「…分かってる。」
そう頷けば満足そうに出ていく荼毘。
そんな後ろ姿を見送ってから、ベッドで眠る焦凍の唇へもう一度だけ自分のソレをくっつけた。
「さようなら焦凍…次に会ったら殺してね…?」
怪物だって、きっと恋をする。
決して実らぬ想いに蓋をして、怪物はそれから目をそらす。
「(せめて最期はアナタに殺されたいの。)」
END