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言葉足らず。
おなまえは?
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私が更木隊長に出会ったのは、まだ私が霊術院に通っていた時だった。
と言っても、もうすぐ卒業をして護廷隊士となるくらいの季節だったと思う。
「…おい、てめぇ名前はなんだ。」
「!えっ…あ、の…?」
「名前を言え。」
「苗字 名前ですっ…。」
いきなり呼び止められ、その霊圧と怖さに圧倒されたのを覚えている。
彼いわく、あれは十一番隊への勧誘のつもりだったらしいが…私は殺されるんじゃないかとしか思わなかった。
私が四番隊に入隊してからも時々彼は四番隊へと顔を出していた。(というか治療しに来ていた。)
「… 名前は。」
「あらあら更木隊長、また会いに来たんですか?」
「いるのか、いねぇのか?」
「彼女は今出かけています。治療、代わりに私がいたしましょうか?」
そう言った卯ノ花隊長を無視して私を呼び戻せと言った更木隊長は四番隊の中で伝説となっている。
そしてそんな事があってから卯ノ花隊長は私を十一番隊に出張させるようになった。
「あの方がいては他の方が怯えてしまいますから。」
「わ、私もすこぶる怖いのですが…。」
「!…大丈夫、彼は苗字さんに刀を向けることはありませんよ。」
“では、頑張ってきてくださいね。” と自隊の隊長に突き放された時は本当に仕事が嫌になった。
「(いや、普段は良い人なんだけどね…あの時は確実に私と他の患者さん達を天秤にかけてたよな…うん。)」
そんな昔話を思い出しながら自身の斬魄刀をしまう。
意外と軽傷だったため治療はすぐに終わった。
「更木隊長、終わりましたよ。」
「…あァ。」
「あまり、無理しないでくださいね?」
“なーんて言ったって意味無いけど。” と心の中で突っ込みつつ、自隊へ戻る準備を始める。
あと少しで退舎時間だけど残っている書類を少しでも片付けてから帰りたい。
そう思っていたのに、気がつけば私は更木隊長に組み敷かれてしまっていた。
「…ざ、らき隊長っ…?」
「もうすぐ退舎だろ?」
「そ、そうですけど…私にも一応都合ってものがありましてですね…。」
「うるせェ…。」
“黙って抱かれてろ。”と耳元で囁かれ、私は今日もこの人に喰われるんだなと覚悟しました。