↓↓
楼主様の苦悩。
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一週間後、護廷十三隊の隊長格が集まる席に私の店の女の子達が呼ばれた。
まぁ元々うちを贔屓にしてもらってる方々がいるため、私としてはそこまで驚くことでは無いのだが…。
「(問題は日にちだっ……。)」
月末で忙しい日、さらに前日に来た話だったため必要な人数の女の子が集まらない。
だからといって贔屓にしてもらっている死神様達からの仕事のため、適当な女の子を取り繕うことは出来ない。
「(…仕方ない、か。)…南。」
「!…はい、楼主。」
「女装するのと店番、どっちがいい?」
「アハハ、店番です。」
「いや、そこは女装でしょ。可愛い顔してるのに。」
「死神様の席に女装男を送り込んで信用をなくしたいなら行きますよ。」
そう言ってニッコリ笑う私の補佐役に、確かにその通りだと頷く。
この南を女装させても、男であることが分かったらウチの店の信用問題に関わる。
…この商売は信用第一だ。
「明日、店番はアンタにお願いするよ。私が芸者として女の子達についていく。」
「はい。名前さんのお座敷復帰なんて…馴染み達が知ったら大金持って押し寄せますね。」
「…みなみ、明日限定なんだから余計なことは言いふらさないように。」
「分かってますって。」
“店番はまかせてください。” と笑う彼は私が一番信用している部下だしきっと大丈夫だろう。
「おや…?名前ちゃんが隣でお酌してくれるなんて珍しいねぇ?」
「本日は特別ですよ、京楽様。」
そう言ってお酒を注げば、相手は笑いながらそのお酒をクイッと飲み干す。
京楽様もたまにお店をご利用頂くが、こうして私がお酒を注ぐのは初めてだった。
「ふふ、これはまた…美人さんに注いでもらうお酒は格別だねぇ。」
「ありがとうございます。」
「名前ちゃんはもう座敷に上がらないって聞いていたんだけど、違ったのかな?」
「いえ、事実です。ですがいつも贔屓にして頂いている護廷十三隊の皆様からのお願いですから…。」
“無理してみました。” と笑えば何故か驚いたように目を見開く京楽様。
何をそんなに驚いたのだろう?
そう思って首を傾げた瞬間、後ろから伸びてきた手が私の身体をグイッと持ち上げた。
「!?」
「よォ、名前…?」
「けっ剣八様っ…!?」
「京楽、コイツは貰って行くぞ。」
「残念だけど、仕方ないね。」
そう言って笑う京楽様に見送られながら私は座敷から強制退去させられました。