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侵入者
おなまえは?
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だるそうに教室に入ってきた相澤先生が教壇に立って出席を取る。
マスコミ対応で疲れているのか、ただでさえいつも気だるげなのに今日はそれに更に拍車がかかっていた。
「それから昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績は見させてもらった。」
《!!》
「爆豪、お前もうガキみてぇなマネするな。能力あるんだから。」
「……わかってる。」
「で、緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か。」
「っ…。」
「個性の制御…いつまでも出来ないから仕方ないじゃ通させねぇぞ。俺は同じ事を言うのは嫌いだ…。それさえクリアすればやれる事は多い。焦れよ、緑谷。」
「ッ…はい!」
「(おお…相澤先生が相澤先生っぽい…。)」
そのまま一人一人へ感想を伝えていく相澤先生に感動しつつチラリと爆豪君を盗み見る。
俯いているから表情は見えないけど、爆豪君ならきっと大丈夫だろう。
そう考えて勝手に満足していれば私の名前が呼ばれ、とりあえず余所見せず人の話を聞けるようになれと怒られてしまった。
「さて、ここからがHRの本題だ。急で悪いが今日は君らに…。」
《(何だ…!?また臨時テスト!?)》
「学級委員長を決めてもらう。」
《学校っぽいの来たーッ!!!》
途端に全員が手を挙げて立候補し始める光景に思わず目を見開く。
中学の頃は学級委員長なんて面倒くさくて人気がなかったのに…。
やっぱりヒーロー科はちがうんだな。
「(私はなぁ…面倒臭いから嫌だな…。)」
「静粛にしたまえ!!」
《!》
「多を牽引する責任重大な仕事だぞ…!やりたい者がやれるモノではないだろう!!」
「(お、おお…飯田君が…!)」
「周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら…これは投票で決めるべき議案!!」
「そびえ立ってんじゃねーか!何故発案した!?」
誰よりも真っ直ぐ上がる腕を見つめながら相変わらずクソ真面目な子だな…と笑う。
そういえば入試の時も質問とかしてたし、入学初日には爆豪君と言い争いをしていた気もする。
そんな事を考えていれば相澤先生が“時間内に決まるなら何でもいい。” と言ったことでどうやら本当に投票で学級委員長を決めるらしい。
「苗字も学級委員長狙いか?」
「え?あー…そういう切島君も、手挙げてたから学級委員長狙ってるんでしょ?」
「ははは!ついやりたくなっちまうよなァ!」
「(相変わらず良い人オーラがキラキラだ…。)」
やっぱり早いところ切島君の爪をもらって爆豪君に飲ませよう。
そんな事を思いながらとりあえず、と投票用紙にペンをはしらせました。