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外堀から埋めるタイプ
おなまえは?
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午後になり、クラス中がソワソワする中で勢いよく開いた教室の扉。
そこからいつもの決め台詞を叫びながら現れたオールマイトさんに生徒達の目がキラキラと輝いたのが分かった。
「オールマイトだ…!!すげぇや!本当に先生やってるんだなッ…!!」
「あれはシルバーエイジのコスチュームね。」
「画風が違いすぎて鳥肌立ったわ…!!」
「(さすが名前君が選んだヒーロースーツだ!生徒からの受けが良い…!!)」
コチラをみてニカッと笑うオールマイトさんに思わず苦笑いで応える。
バレないようにって言ってるのに…。
本当にあの人は誰よりも馬鹿正直で、隠し事が苦手な人なのだと実感してしまう。
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為の様々な訓練を行う科目だ!!単位数も最も多いぞ!」
「(張り切ってるなぁ…オールマイトさん…。というより単位数の多い授業持って大丈夫なのかな?活動限界むかえちゃったらどうするつもりだろ…。)」
「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!」
《!!》
「そしてそいつに伴って…コチラ!!
入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえた戦闘服…!!」
《おおーッ!!》
「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
そんなオールマイトさんの言葉に返事をして全員が一斉に動き出す。
いよいよヒーロー科らしくなってきたな。
そんなことを思いながら自分の番号のケースを探し出して手を伸ばした。
「(…っておい、上過ぎて手が届かん!)」
「…これか?」
「え、あ、そう…!」
「ほら。」
隣から伸びてきた手が私のケースを取り出し私の目の前に差し出してくれる。
なんて優しい子なんだ。
そう思いながらお礼と共にペコリと頭を下げれば、その子は別に…とだけ呟いてさっさと教室を出ていってしまった。
「(あれって推薦の…。)」
「さっすが轟!やる事がイケメンだよねー!」
「三奈ちゃん、見てたの?」
「見てたよー!苗字の浮気現場!」
「浮気って…ケース取ってもらってただけ!それに私に恋人もいないから浮気とかーーー。」
「冗談だよ、ジョーダン!でも後ろで凄い顔して睨んでる奴がいるから気をつけなきゃダメだよー?」
そう言ってケラケラと笑う三奈ちゃんに頬を膨らましながら振り向く。
すると少し離れた場所にいた爆豪君と目が合って、そのまま大きな舌打ちまでされてしまった。
「ほらね、不機嫌。」
「み、みたいだね…。(爆豪くんの不機嫌はいつもの事だけど、あんな大きい舌打ちまでしなくても…。)」
「(あんな分かりやすい嫉妬しても無自覚って…爆豪のやつ苦労してんだろうなぁ…。)」
そんなこんなで初めての戦闘訓練が始まります。
→ To be continued.
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