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これが雄英クオリティー
おなまえは?
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「ねぇねぇ、苗字さんってあの目つき悪い子と付き合ってるの?」
「…え?」
「それか、幼馴染みとか?同じ中学とか??」
“顔は似てないから親戚ではないよね?” と興味津々に聞いてくるピンクの子に思わずブンブンと首を振る。
入学初日からあらぬ噂が広がることは避けたい。
そう思って去年たまたま知り合ったのだという旨を話せば、ピンクちゃんは意外そうに目を見開いた。
「すごい仲良さそうだったのに!」
「普通だって。それに爆豪君の幼馴染みは緑谷君…あのモシャモシャってした頭の子だよ。」
「え、そーなの!?あそこは逆にピリピリしてたから気がつかなかったなー!」
「まぁ、色々あるみたいだよ。」
パタン…とロッカーを閉じながらそう呟けば、ピンクちゃんが思い出したように私の方へと向き直る。
それからニッコリと笑って、私の手を掴んだ。
「あ、私は芦戸 三奈っ!切島と同中で、苗字さんのことは切島から聞いてたから知ってたんだぁ!」
「切島君から…?」
「うん!実技試験で面白い子に会ったって!でも苗字しか知らなくて、下の名前教えてもらってもいい?」
「(面白い…?)名前だよ。苗字 名前。」
「苗字!これからよろしくね!」
「あ、うん。よろしく。」
握られたままだった手を一応と握り返せば、嬉しそうに微笑む三奈ちゃん。
なんだろう…この子、切島君と同じ匂いがする。
もしやこの子も彼と同じで良い子過ぎるくらい良い子なのだろうか?
だとしたらぜひその中学校の名前と教育理念を教えていもらいたい。
「(そして自分の子供が成長したらぜひその中学校に入学させてあげたい。)」
「にしてもいきなりジャージに着替えてグラウンド集合ってすごいよねぇ。」
「あ、うん。」
「担任の先生、なんか変わってたし。」
「う、うん…。」
“寝袋だったもんね!” と笑う三奈ちゃんに、つい笑っている頬が引きつる。
緑谷君が教室にきてすぐに扉の向こうから現れた私たち1-Aの担任はあのイレイザー先生だった。
しかも寝袋からの登場と、いきなりのグラウンド集合で生徒達に与えたインパクトは大きいみたいだ。
「(本当はすごく良い人だって知ってるからこそこの周りの反応が心苦しい…。)」
そこから周りの女子達へ話が広がっていくのを見ながらそんな事を思った私の初恋相手はイレイザー先生その人です。