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素敵な旦那様
おなまえは?
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私の朝は早い。
朝5時に起床して朝ご飯とお弁当を作る。
もちろん旦那様は日々疲れているから朝ご飯が出来るまでは起こさない。
「ご飯できたよー?」
「……。」
「ごはん!こーら!起きてー!」
グググッ…と布団を引っ張る私と、そんな布団を死守しようとする旦那様。
ここで諦めると旦那様の朝ご飯が栄養補給ゼリーになってしまうため、私は負けられません。
「っ…起きたら抱かせてあげるよ!朝ごはんの間!」
「!……起きた。」
「くっ…毎朝毎朝っ…!」
あ、抱かせてあげるっていうのは別に変な意味じゃなくてですね?
私の個性は猫化なので、猫の姿になって膝の上にいてあげるっていう意味です!
そんなこんなしてたら旦那様がダイニングに座ったので、目の前に朝ご飯を並べる。
今日は焼き魚とお味噌汁、それからお漬物。
旦那様は食が細いから量はいりません。
「ほら、来い。」
「!…もう。」
個性を発動させれば私の姿は立派な黒猫に変わる。
そのまま旦那様の膝に乗って、しばしの休憩タイムだ。
「(温かいし気持ちいい…。)」
「二度寝するなよ。」
「分かってますー。」
「いただきます。」
長めの髪を縛ってから、丁寧に手を合わせて食べ始める旦那様はクールだけど優しい人。
朝のニュースを見ながらご飯を食べて、時々私を撫でることも忘れない。
毎回これを要求する旦那様にムスッとしているけど、実は朝のこの時間は私も好きな時間だ。
「ご馳走様。」
「!はい、お粗末さまでした。」
「今日は朝に会議がある。」
「えっ!?ヒーロー科の!?」
「あぁ。」
「先に言ってよ!私の方はないからいつも通りに起こしちゃったじゃん!!」
“今思い出したんだ。” とのんきに呟く旦那様の膝から降りて人間に戻る。
それからのんびりしている旦那様に身支度を急かしつつ私も急いでご飯を食べた。
「おい名前、俺の寝袋がないぞ。」
「昨日学校に置いてきたって言ってなかったっけ?」
「あぁ…そうか。」
「もう7時!ほら行って!!」
グイグイっ…と玄関前まで旦那様を押していき、カバンを持たせる。
仕事以外では適当な旦那様を管理するのも、私の大事な役目だ。
「名前。」
「!あぁ、うん。」
ギュッ…とハグをすればおでこにチュッ…と優しい口付けが落ちてくる。
クールな旦那様が時々見せるデレが、最高に可愛くてカッコイイのです。
「行ってくる。」
「うん、いってらっしゃいっ。」
そう言って手を降れば、少しだけ微笑む私の旦那様…相澤消太はプロヒーローです。
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