↓↓
可愛くない後輩の話
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
爆豪 勝己。
雄英高校ヒーロー科1年A組。
中学時代、ヴィランからの攻撃に10分以上も耐え抜いた超タフネス少年。
雄英高校の体育祭ではあのエンデヴァーの息子を破って優勝した、将来のトップヒーロー候補の1人。
・・・そんな彼は、今日もサポート科の扉を蹴破る。
「クソモブ女ァッ!」
「ヒィッ・・・!」
「篭手の威力が落ちてんじゃねェかッ!」
「だ、だって爆豪君がもっと篭手本体を軽くしろって言うから仕方なくっ・・・!」
「軽くしても威力が落ちてたら意味ねェんだよ!ンなことも分かんねェのかテメェはッ!!」
“テメェそれでもサポート科かッ!!” と怒鳴る爆豪くんにペコペコと謝る。
チラリと周りに助けを求めても、サポート科の仲間達はいつもの事かとスルーする。
そんな皆に裏切り者め、と心の中で泣けば目の前にいた爆豪くんが私の頭をガシッと掴みあげた。
「テメェっ・・・俺様が話してるのによそ見たァ良いご身分じゃねェか!あ゙ぁっ!?」
「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい許してくださいッ!!」
「オラさっさと直せやクソモブがッ!」
ゴトゴトッと私の作業台に置かれる篭手を見て、どうしたものかと爆豪くんを盗み見る。
そんなに不満なら私に直させないでサポート会社とかパワーローダー先生に頼めばいいのに・・・。
「ち、ちなみに何時までっ・・・?」
「あ?そんなの明日のヒーロー基礎学までに決まってンだろ。」
「それはっーーー。」
「無理じゃねェ。俺がやれっつったらやれ。」
「理不尽っ・・・!!」
「っせぇ!!口ごたえしてる暇あったら手を動かしやがれクソモブ女ッ!!」
「イエッサァァアっ!!」
手を爆発させながら怒鳴る爆豪くんに半泣きになりながら篭手達を持ち上げる。
サポート科の作業台は便利だけど、狭い。
だから爆豪くんの篭手を直す時にはパワーローダー先生に借りている私用の作業部屋に移動するのだ。
「終わったら連絡しますっ・・・!」
「あ゙ぁ?」
「な、ナンデモナイデスッ・・・。」
早々にお別れしようとすればギロリと睨まれたため、とりあえず怒鳴られる前に全力で謝っておいた。
1/5ページ