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それは、はじまり
おなまえは?
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次の日、大爆発を起こしながらも何とか霊珠核をモノに出来たらしい一護が合流した。
恐らく一護は私と同じで霊圧コントロールが苦手なのだろう。
私よりもセンスがないやつなんて戦闘狂の隊長ぶりに見たな、なんて思いながら私は儀式の準備を終えた空鶴の前に立った。
「…全部が終わったら、墓参りに行きたい。」
「…当たり前だ。」
「空鶴、大きくなったね。きっと家族大好きな海燕の事だから、誇らしいと思ってるよ。」
「!……死んだら許さねェぞ。」
「分かってる。…行ってくるね。」
空鶴の言葉に頷いて、皆と合流する。
すると一護が私に対して霊珠核を使えるのか尋ねてきたため馬鹿にするなと笑っておいた。
「中に入れテメェら!!始めるぞ!!」
岩鷲がブツブツの口上を読み上げる。
私が聞いていた岩鷲は鼻たれ小僧で生意気で、すごく手がかかる子。
それがこんなに立派になるんだから、やっぱり百年は長かったのだと実感してしまった。
「く、黒崎君っ…もう少し下げてっ…。」
「お、おうっ…。」
「黒崎、もっと下げろっ…。」
「わ、悪いっ…。」
「…一護。」
「っ…分かってるっ…!」
「一護。」
「っ…分かってるってさんーーー。」
「見て見て、昼間の月が綺麗だねぇ?」
「アンタはもう少し緊迫感持てよッ…!!」
「っ…あ゙ッ…同じとこ2回読んじまったッ…!」
《!!?》
どうすんだよ、と騒ぐ一護にお前らが五月蝿いからだと喧嘩をし始める岩鷲。
おかげて皆の集中力が切れ、霊珠核にバキバキッと亀裂が入った。
「マズいッ…このままでは遮断膜を越える前に爆発してしまうッ!!皆、全力で霊圧を込めるんじゃ!!」
塀から出ている霊圧遮断膜にぶつかる直前、夜一さんが叫ぶ。
その声に反応して、私以外の全員がありったけの霊圧を霊珠核に注いだ。
が、まだ膜を通り抜けられない。
恐らくこの膜を越えたら込めた霊圧が爆発する。
そうなったら、私の霊圧も彼に悟られてしまうかもしれない。
「(けどッ…ここで諦めたら空鶴にも喜助さんにも平子さん達にも顔向け出来ないッ…!)」
「名前ッ…!?」
「夜一さんッ!それから皆もッ…!そのまま絶対緩めないでねッ…!」
足首にあるソレに鬼道をぶつけ壊す。
これがあると自分の霊圧は制限されてしまうのだ。
このお面を作っておいてもらって正解だった。
おかげで足のコレがなくても中で行動出来る。
そんな呑気な事を考えながら、私は霊珠核に向かって自分の霊圧を思いっきり流し込んだ。
「なっ…んつう霊圧してんだよッ…!?」
「お姉ちゃんの本気はこんなもんじゃないぞッ…!」
ズズズッ…と霊圧遮断膜を通過する。
休ませていた霊圧を急激に放出したせいで視界がグラリと揺れた。
「近くにいる奴の手を掴めッ…!!」
そんな夜一さんの言葉を聞きながら目を閉じる。
とりあえず地面に落ちるまでは休みたい。
私がそう考えた時、後ろから伸びてきた手が私の身体を思いっきり引き寄せたのが分かった。
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