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修行
おなまえは?
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「黒崎サン、彼女が苗字 名前サン。残り3日間の修行相手っスよ。」
「は…?」
「よろしく。」
ニッコリと笑って手を差し出せば相手は驚いたように目を見開く。
どうやら次の修行相手の性別が女だとは知らなかったようで、私の目の前で女相手に戦えないとバカみたいな事を言ってのけた。
「やだなァ、黒崎サン。こうみえても彼女の実力は隊長格っスよ?」
「た、いちょう格っ…?」
「恐らく黒崎サン相手なら彼女は自分の斬魄刀すら抜かないかもしれませんし?」
「なっ…!」
「喜助さん、自分の弟子を揶揄うのはその辺で。」
ニコニコと楽しそうに黒崎君を煽る喜助さんに制止をかけて、再び彼へと向き合う。
…うん、この7日間喜助さんとの修行に耐えきっただけのことはある。
斬魄刀は形を成し、本人の霊圧もあの夜とは比べものにならないくらい強くなっていた。
「えと…黒崎君。」
「一護でいい。」
「じゃあ一護、私は訳あって霊圧を使いたくない。だから斬魄刀は解放しない。」
「!…おかしいと思ったぜ。隊長格っつうのにアンタ霊圧、感じ取れねェから。」
「喜助さんに作ってもらった機械でね。けど、それ以外は本気で殺るから安心してよ。」
ビリビリっ…と殺気をぶつければ瞬時に一歩後ずさる彼に口角が上がる。
感度は良好。
戦闘センスもある、と喜助さんが褒めていたし…これは私も楽しめるかもしれない。
「では名前サンお願いしますね。」
「はい、ビシバシやらせていただきます。」
ヒラヒラと手を振って去っていく喜助さんに会釈だけ返して斬魄刀を抜く。
久しぶりの戦闘に喜んでいるのかカタカタ震えるソレに、解放はしないんだけどねと心の中で呟いた。
「じゃあ、始めようか。」
「…本気でやっていいんだな。」
「もちろん。本気で来ないと…死んじゃうよ?」
ダンっ…と地面を蹴る。
ほぼ同時に飛び出した私たちの刀がぶつかり合い、その衝撃で地面がビシリと歪んだ。
「常時解放型…鞘もないなんて珍しいね?」
「そーなのか?死神は2人しか見たことねェから分かんねェんだよ。」
「2人…?」
一護の言葉に首を傾げる。
が、恐らく一護からすれば死覇装を来ている奴が死神なのだろう。
となれば私も喜助さんも斬魄刀を持っているけど死神ではない、という括りになっているのかもしれない。
喜助さん、秘密主義だしね。
「(それに、説明するのめんどくさいし…。)」
「おいおいっ…!戦ってる最中に考え事なんてしてっと怪我するぜッ…!」
刀を振りながらそう叫ぶ一護に、とりあえず身の程を解らせてやるかと微笑む。
「(さぁ、楽しい殺し合いを始めようか。)」
自然と釣り上がる口角に、私もかつての隊長達に影響されているのだな、なんて頭の隅っこで考えた。
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