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変わらないように見えるだけ。
おなまえは?
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霊術院に入って1年が経った。
共に始解を得た私と藍染も、今日から二回生。
変わらない関係。
「…そうなんです、変わらないんです。」
「眉間のシワ、取れなくなるよ。」
そう言って息を吐く藍染にチラリと視線を向けてからもう一度目の前の掲示板を見る。
試験結果、と書かれたソレは進級の際に行われた試験の成績順位表。
その表の一番上の名前は苗字 名前…ではなく、藍染 惣右介その人だった。
「実力的にも学力的にも五分なのに…。」
「鬼道の実力差だよ、苗字。」
「腹立つッ…!」
「まぁ人には得手不得手があるからね、そんなに落ち込むことはないさ。」
「落ち込んでないの、腹立ってんの。ていうか藍染くん得手はあっても不得手ないよね。なんなの?天才なの?天才を超える天才なの?」
「苗字に負けている所なんてたくさんあるよ。たとえば口の回り方とかね。」
「流れるように毒吐く人には言われたくない。」
そう言いながら掲示板の人集りを抜けて自分達の教室へと足を動かす。
藍染はそんな私の隣を涼しい顔して歩いているが、そんな顔もカッコイイ…なんて声が廊下のあちこちから聞こえた。
「相変わらず大人気ですなぁ、藍染くんは。」
「それは嫉妬かい?」
「なわけ。単なる嫌味だわ。」
何故かニコニコと嬉しそうな藍染に舌打ちをして教室の扉を開ける。
大体、コイツは完璧超人過ぎるのだ。
見た目が良くて、頭も良くて?
霊圧も高くて白打も得意。
さらには鬼道、歩法も完璧と来たもんだ。
「(誰の目から見ても未来の隊長格候補間違いなし。そりゃあ女子が放っておかないわ。)」
「ん、なんだい?」
「いや…藍染と結婚する相手は苦労するなって。」
「!…苦労はさせないし、大切にするさ。」
「あ、さいですか。」
“さすが藍染惣右介。” と笑って自分の席に座る。
藍染はまだ何かを言いたそうにしていたが、とりあえず放置しておこう。
「…いや、でも待てよ…。」
藍染惣右介も人間だ。
苦手なものがない、なんてことは無い。
私が知らないだけで苦手なものや嫌いな物の1つや2つあるに決まっている。
「(おーおー…なんか楽しくなってきたなぁ!)」
久しぶりに私の心が踊り始めました。
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