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出会いは桜の木の下で。
おなまえは?
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あれから、私は毎日のように希望する生徒達の相手をしている。
消太のクラスだけでなく、もう一つのクラスも同じ模擬戦闘訓練を行ったが…こっちもこっちで曲者揃い。
私が1年生の時にはここまで出来なかったけどなぁ、なんて情けなくなったりもした。
「おい猫女ァッ!!」
「猫女じゃないって…。」
「るせぇッ!今日こそぶっ殺してやるよ…ッ!!」
「あー…残念だね爆豪君、私の今日の予定はもう全部埋まってまーす。」
「あ゙ぁっ!?」
私の言葉にブチ切れ寸前の爆豪君を放置して、その場から小走りで逃げる。
そもそも爆豪君はもう2回も個別で相手をしてる。
消太のクラスばかり贔屓するわけにもいかないし、私的にも色々な子と戦ってみたいのだ。
「(しかもあのワガママ爆豪君、私のこと本気で殺しに来るんだもんなぁ…。)」
「苗字さん!」
「あ…麗日ちゃん、おまたせ。」
「いやいや!むしろ私のために時間取ってくれてありがたいですッ!」
「ふふっ、じゃあやろっか。」
今日は麗日ちゃんとの組み手。
その後はピンク少女芦戸ちゃんとの組み手だ。
なんだか組み手の相手を申し込まれてばかりだけど、必殺技訓練は進んでいるのだろうか。
そう思って麗日ちゃんに尋ねれば、何だか微妙な反応が返ってきた。
「なんだか最近…モヤモヤすることがあってっ…。」
「モヤモヤ…?」
「いやっ、モヤモヤっていうかっ…グルグルっていうかなんていうかっ…!」
手をブンブンと振って否定する彼女の頬が真っ赤に染まっていることに気がついて、思わず頬を緩める。
まぁ、年頃の女の子だもんね。
色々あるよね、うん。
「て訳で…組み手勝負に私が勝ったら麗日ちゃんの話聞かせてね?」
「えっ、ええぇっ!?そ、そんなん私が負けるに決まっとるっ…!」
「いやぁ…そこは火事場の馬鹿力でさ、私に勝てばいいんじゃない?」
お互いの身体を使ってストレッチをする。
麗日ちゃんとの組み手は1時間の予定だし、芦戸ちゃんとの組み手が終わったら消太に言って彼女達の寮にお邪魔しよう。
「私の手作りご飯を食べながらゆっくり話そう!」
「もう聞く気満々っ…!!」
「女子会しよう!女子会!」
“やってみたい女子会!!” と両手でガッツポーズをすれば、麗日ちゃんは悔しそうに眉を寄せた。
「くっそうっ…やってやるッ…!!」
「お、その意気だぞ麗日ちゃん!」
気合を入れる彼女にニッコリと笑ってから、少しだけ間合いを取る。
基本的には個性使用禁止の組み手だし、私と違って彼女は武道は始めたばかり。
そんな子に負けるわけにはいかない。
そんな事を考えていれば、麗日ちゃんが私に向かって足を踏み出した。
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