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擬似的パジャマパーティー
おなまえは?
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「女子会?」
「はい!」
「インターンが始まる前にやろうって皆で話してて、それなら苗字さんも呼ぼうってなったんです!」
「今回はパジャマ着て集まって、擬似パジャマパーティーです!」
ニコニコと可愛い笑顔ではしゃぐ1A女子ーズに思わず私の頬も緩まる。
パジャマパーティーなんて小学校以来だし、暇を持て余していた私にとっては願ってもないお誘いだ。
とりあえず消太と校長先生に外出の許可を貰ってパジャマを買いに行こう。
そんな事を考えながら、私は彼女達からのお誘いを二つ返事で了承した。
「というわけで、パジャマを買いに行きたい!」
「…いつも寝る時ジャーーーー。」
「ジャージじゃダメなの!パジャマパーティーだからパジャマなんだよ消太!!」
「……て事はアイツらの部屋に泊まるのか?」
「ううん、帰ってくる。」
「尚更ジャージでいいじゃねぇか。」
何言ってんだコイツ…と呆れたように息を吐く消太にそうじゃないと怒る。
女子のパジャマパーティーというものはフワフワの可愛い感じじゃないといけないのだ。
じゃなきゃパジャマパーティーの意味が無い。
なんて消太に言っても絶対伝わらないのは分かっていたけどね、うん!
「(けど、今回は譲らない!)お願いだから外出の許可だけください!」
「1人で外出させられるわけないだろうが。」
「じゃあ一緒にーーー。」
「忙しいから無理だ。」
「鬼ですかッ…!?」
話は終わりだと言わんばかりにパソコンに向き直る消太の背中に顔を埋めてイヤイヤと駄々をこねる。
が、そんな私を気にもとめずキーボードを叩く消太は最近私に厳しい気がする。
あれか、過去の私だからといって甘やかし過ぎていることに気づいてしまったのか。
くそう、この冷たさも少し懐かしいぜ。
「しかし今回は私も譲らないからね!」
「……。」
「絶対パジャマ買いに行くから!消太が授業してる間とかにこっそり行くから!」
「……。」
「女子だけの楽しいパジャマパーティーの邪魔は誰にもさせないんだから!」
今回は折れないぞ、とパソコンを打つ消太のイスをガタガタと揺らす。
普段は仕事の邪魔なんてしないけど、これはもう最終手段だ。
そう考えながら椅子を揺らし続ければ、苛立ちが限界を迎えた消太から強めの手刀が降ってきました。
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