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百年ぶりに
おなまえは?
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その手紙を受け取って1番最初に思ったのは、今更どの面下げて手紙を書いてきたんだという怒り。
次に、生きていてくれてよかったという安堵。
…そして、私のことを覚えていてくれたのかという小さな喜びと寂しさ。
「彼奴はコチラに来られないからの。お前から行ってやってみてはどうだ?名前。」
「…なんだかんだ言ってあの人の味方をする所は変わっていませんね、夜一さん。」
「そうか?…そういうお前も変わっておらん。」
「…変わってますよ、皆さんがいなくなってから百年近く経ってるんですから。」
そう言って手紙を胸元にしまう。
あの人からの手紙なら、1人で読みたい。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、夜一さんは出したお茶を飲み干してから立ち上がった。
「さて、ワシはもう行くぞ。」
「!…早いですね。」
「明日には現世に帰るからの。それに砕蜂の相手もしてやらねばならぬ。」
「あぁ…なるほど。」
「現世に来ると決まったら連絡をくれ。彼奴も心の準備が必要じゃろうからな。」
「わかりました。」
ぼふっ…と煙が上がって、人間の姿だった夜一さんが黒猫の姿に変わる。
その屋根伝いに去っていく姿をボーッと眺めていれば、見知った霊圧が近づいてくるのが分かった。
「来客は終わりました?」
「はい。」
「そうですか。…それで、名前さんにとって良いお話は貰えましたか?」
「!…あの卯ノ花隊長の思っているような話ではないですよ?」
「あら、私は何も言っていませんよ?」
「……からかうのはやめてください。」
“何もないですから。” と口を尖らせれば、卯ノ花隊長はおかしそうに笑っていた。
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