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青い春。
おなまえは?
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お昼休みに大好きなハンバーグ定食を頼む。
今日はサッパリとおろしポン酢だぜ…なんてルンルンして席に座れば、目の前に1人の女生徒が座ってきた。
「あの、苗字 名前さんですよね?」
「!…は、はい。」
「初めまして、ヒーロー科2年の土影 灯里です。」
「は、はじめましてっ…?」
いきなり私の名前を呼び、いきなり名乗り始めたヒーロー科の先輩に私の中の嫌な予感が警鐘を鳴らす。
今日に限って同じクラスの皆とはぐれてしまったとは…最高に運が悪いな私。
「あの、先輩どこかでお会いしましたっけっ…?」
「いいえ、初めましてです。」
「あ、デスヨネ…。」
周りの生徒たちがワーワーと楽しそうに食事をする中、私と先輩の間の空気だけは嫌に冷たい。
どこかで轟が個性使ってんのかな、とかハンバーグ食べていいかなとか…そんな事を考えていれば、先輩はニッコリと笑って口を開いた。
「苗字 名前さん、上鳴電気くんを賭けて私と勝負しませんか?」
「……ハイ?」
「これ、私の連絡先です。勝負をするかしないかはアナタ次第だけど、私は1歩も引く気ないので。」
そう言って立ち上がった先輩は推定でもDカップはある美人さんだった。
「…まじか…。」
ランチラッシュのハンバーグは冷めても美味しい事をこの日初めて知りました。
私と上鳴電気は中学からの同級生だ。
お互い気兼ねなく話せる友達だったけど、雄英高校への進学ともにその関係は恋人同士になった。
…べつにどちらかが告白したとかでは無い。
お互いなんとなく、こうなるのが自然だよねという流れを察して付き合ったみたいなものだ。
「なぁなぁっ!今日の夜ヒマか!?」
「うん、ひまだよ?」
「なら俺の部屋でゲームしねェ?お前が気になってたってやつ、買ったんだ!」
「!やるやるっ!」
まぁ恋人同士だからといって、甘々な展開がある訳でもなく…中学の頃と変わらない過ごし方。
電気に関しては男子高校生感はあるものの、私に対してそういう雰囲気にはならないし。
私も、一緒に居られるだけでよかった。
…筈なんだけど。
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