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監禁生活7日目
おなまえは?
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目を覚ませば太陽は既に真上まで上がっていた。
また昼まで寝てしまった。
そう思いつつ隣に視線を向ければ、いつもはいるはずの弔さんがいないことに気がついた。
「弔さん・・・?」
キョロキョロと周りを見回しても姿は見えない。
自分が動くとシーツが擦れる音が部屋の中に響いて、なんだかとてつもない孤独感に襲われてしまった。
「(・・・お水、貰いに行こうかな・・・。)」
そう思って立ち上がり部屋の扉を開ける。
ふと足枷もされなくなったな・・・なんて思いながら黒霧さんがいつもいる場所への扉を開ければ、そこには誰もいなかった。
「・・・いや、誰もいないってことはないか・・・。」
ついそんな独り言を言いながら、2日前からこの部屋に拘束されているその子を見つめる。
目を閉じて、ピクリとも動かない。
もしや死んでいるのかと思って近づけば、そんな彼まで後1メートル・・・という所でパチリと赤い瞳が顔を出した。
「おわっ・・・!」
「!」
いきなり目を覚ましたその子に驚いて退けぞれば、支えきれなかった身体がお尻から崩れ落ちる。
こんな盛大に尻もちをつくのは久しぶりだ・・・なんて思いながら私の頬は恥ずかしさでカァッと熱が帯びた。
「ん゛んんぐっ・・・!(何だテメェっ!!)」
「お、怒ってるっ・・・?」
「んんんんん゛っ!!(たりめぇだッ!!)」
「(ど、どうしようっ・・・なんて言ってるのか全然分かんないんだけどっ・・・!)」
アワアワと周りを見回しても、もちろん彼以外は見当たらない。
ていうか誘拐してきた私と彼を置いて出掛けちゃうって危機感が無さすぎないかヴィラン連合!
私じゃなかったら彼を連れて逃げちゃってるよっ!?
「んんん゛ッ!ん゛ッんんんんんんんッ!!(てめぇっ!さっさとコレ解けやッ!!)」
「!ご、ごめんねっ・・・?その・・・、訳あって君を助ける訳にはいかなくてっ・・・。」
「!」
「でも私は一般人だから・・・安心してっ・・・?」
そう言いながら、拘束されている彼の頭を撫でる。
相手は驚いたように目を見開いているがガチャガチャと暴れても拘束具は外れなさそうだし、少しだけお喋りの相手をしてもらおう。
「(まぁ、彼は喋れないけどね・・・。)」
「・・・・・・ん゛んんっ。(死ねや。)」
「おぉっ・・・!内容までは分かんないけど、その顔は確実に貶された気がするっ・・・。」
「・・・・・・。」
「あれ、無視?えと・・・爆豪くん、?」
「!」
「雄英の体育祭観てたんだ。」
“すっごい強かったね!”
名前を呼ばれて驚く彼にニコリと笑えば、彼は不機嫌そうに顔を背けてしまった。
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