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監禁生活4日目
おなまえは?
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「っ…ここどこっ…。」
「……君は、誰…?」
「!だ、だれっ…?お母さんっ…?」
「……。」
「死柄木 弔、君も話し相手が欲しいんじゃないかと思ってね…。君のために連れてきたんだよ。」
「…ぼく、の…ため…?」
「そうだよ。彼女は今日から、君の為だけに生きる存在になったんだ。」
ハッ…と目覚めれば、カーテンの向こうはまだ薄暗く、朝と呼ぶにはまだ早い気がした。
チラリと横を向けば、私を抱きしめて眠る弔さんがいて、その顔は夢の中で見た子供とどこか似ている。
「(今の夢…なに…?)」
「っ…… 名前…?起きたのか、…?」
「!…ごめんなさい、起こしちゃいましたっ…?」
「いや…。」
スルリと頬を撫でられて、額に口付けが落ちてくる。
それだけで私の心は満たされてしまって、私はもう普通には生きていけないのかという一抹の不安が頭をよぎった。
「… 名前?」
「夢を、見たんです…。小さい男の子と…小さい女の子がいて、知らない男の人もいて…。」
「!……。」
「その小さい女の子がうずくまりながら泣いていて…あれは、私、でした…。」
「名前。」
「…もしかして…もう一人の男の子は…、あれは…弔さん、ですか…?」
ピクっ…と私の頭を撫でていた手が止まる。
どうしたのだろうと見上げれば、弔さんの顔は何やら複雑そうに歪められていた。
「… 名前、落ち着け。ゆっくり思い出していけばいい。まだ、その時じゃない。」
「弔さん……。」
「寝ろ…まだ夜中だ。俺がずっとそばにいてやる。」
「……はい。」
もう一度目を閉じる。
小さく聞こえるのは、弔さんの心臓が動く音。
優しく規則正しく聞こえるその音に、私の意識は再び夢の中へと落ちていった。
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