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野良犬に噛まれる。
おなまえは?
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護廷十三隊、十一番隊隊長に就任する時、私には1つの使命が言い渡された。
「…いずれ真の剣八に相応しい人が来るでしょう。その時は貴女が育てて上げてください。」
「それは、卯ノ花隊長よりも…ですか?」
「えぇ、私よりもです。…それでは頼みましたよ、二代目 剣八さん。」
「……はい。」
“この命に変えても。”
そう言ってかつての上司に頭を下げたのは、もうどれくらい前だっただろうか…。
ガラガラっ…と扉を開ければ、眩し過ぎるくらいの朝日が差し込む。
ただでさえ眠くて目が開かないのに…。
こんな光を見てしまったら今すぐ布団に戻りたくなってしまうではないか。
「……で、朝っぱらから何してんの…。」
そう私が呟けば、そこに座り込んでいた男がパチリと目を開けてコチラを睨んだ。
…垂れ流された霊圧は馬鹿みたいに強く、その殺気は相も変わらず息苦しい。
全く…少しは霊圧のコントロールくらい勉強してほしいものだ。
「…テメェと斬り合いに来たに決まってるだろ。」
「昨日やったから今日はやらない。」
「あ?ふざけんな。」
「ふざけてるように見える?…これでも護廷十三隊の隊長って忙しいんだよ。」
「知るか。」
「いやそこは知ってよ。あ、朝ご飯一緒に食べる?」
そう言って歩き出せば相手は小さく舌打ちをしつつも私の後ろをついてくる。
まぁ、こんなに霊圧垂れ流しているんだからお腹が減るのも無理はない。
…が、家の前で待ち伏せされるのはさすがに困ってしまうので止めるように言わなければ。
「ん…そういえば、あの子は?」
「…やちるなら一角達に預けてきた。」
「一角って…アンタが前に負かしたっていう?」
「あぁ…悪くねぇ太刀筋だった。」
「そっか。というか…私が流魂街の家に戻ってるってよく分かったね?」
「テメェの匂いがしたからな。」
「!…犬みたい。」
クスクスと笑いながらそう呟けば、相手は不機嫌そうに眉を寄せる。
さすがに犬呼ばわりは嫌なのか。
せめて狼が良かったのかな?
そう思って本人に尋ねれば、とりあえず動物扱いするのを止めろと怒られた。
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