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侵入者
おなまえは?
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戦闘訓練の翌日…。
昨日の疲れを少しだけ残しながらも学校へと向かえば、その先で見慣れた金色が待ち構えているのが見えた。
「あれ、爆豪君?」
「遅ェ。」
「え…、待ち合わせしてた訳じゃないのに?」
「うるせぇ口答えすんなクソ名前が。」
「お、おおう…完全復活している…。」
「あ゙!?」
「な、何でもないです!何でもないです!」
ギロリと睨みつけてくる爆豪君にブンブンと首を振ってから一緒に歩き出す。
どうやら昨日の落ち込みモードは終わっていつも通りの爆豪君に戻ったらしい。
それなら余計な言葉はかけない方がいいのかな?
そんな事を考えながら歩いていけば、あと少しで学校に着くというタイミングで爆豪君がピタリと足を止めてしまった。
「ん?爆豪君…?」
「…俺は、いつかオールマイトも超えるプロヒーローになる。」
「!」
「あのクソナードにも、半分野郎にも、それからテメェにも負けねェ…!!」
「…うん、私だって負けないからね。」
「あ?」
「緑谷君にも、轟君にも、爆豪君にも負けないスーパーヒーローになるから。」
“だから勝負だね、爆豪君!” と笑えば相手は呆れたように笑って再び歩き出す。
なんで爆豪君がそんな事を言い出したのか私には分からなかったけど、爆豪君なりのアピールだったのかもしれない。
自分はもう大丈夫だ、と。
私に言いたかったのかもしれない。
「爆豪君ってツンデレだよね。」
「あ?何言っとんだクソ吸血鬼。」
「だからそれ禁止…!!」
「うるせェ、朝から大声出してんな。クソガキか、テメェは。」
「いやいや、それ爆豪君が言っちゃう?」
そんな軽口を叩き合いながら学校へと向かって歩いていけば見えた、人集り。
雄英高校の校門前に広がるそれはどうやらうちの生徒だけではないらしく…至る所に止まるテレビ局の車とスーツ姿の大人達にやっぱりこうなったのかと思わず息を吐いた。
「ンだ、アイツら…。」
「オールマイトさ…先生が雄英の教師になったって正式に発表されたからね。それの取材じゃないかな?」
「ハッ…暇人だな。」
「あー…そっか、爆豪君はヘドロ事件の時に散々取材されてたもんね?」
「嫌なこと思い出させんな、クソ。」
“シカトして教室行くぞ。”
そう言った爆豪君の顔は心底嫌そうに歪められていて、ヘドロ事件は爆豪君にとっての黒歴史なんだなと改めて実感しました。
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