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戦闘訓練
おなまえは?
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「なんか、苗字と爆豪の戦闘服似てない?」
そう言われ隣に立っている爆豪君を見る。
確かに全体的に黒で統一されている所とか、足元がブーツな所とかが似ている。
けど爆豪君はノースリーブだし、腕に篭手がついているし、目元にもギザギザのマスクがついている。
「(私は肘上までの手袋に口元マスクだから)そんなに似てないよ。」
「余計な勘繰りしてんじゃねぇくそピンクが。」
「くそピンクって何さー!全体的な雰囲気が似てるって話しただけなのにー!!」
そう言ってプンプンと怒る三奈ちゃんをなだめていればオールマイトさんが戦闘訓練の説明を始める。
どうやらヴィランチームとヒーローチームに分かれてのチーム戦となるらしく、そのチームも今からのくじ引きで決めていくようだ。
その他あちこちから飛ぶ疑問にカンペを用いて答えていくオールマイトさんは何だか頼りなかったが、これはそれぞれの個性を見る良いチャンス。
この戦闘訓練でクラスメイト達の実力と個性を知り、より高めあっていこうという狙いなのだろう。
「なんだか楽しそうだね!」
「そうだね、みんなの個性も見れるし。」
「もし苗字のチームとアタシのチームが当たっても恨みっこなしだからねー!?」
「それはこっちのセリフだよ、三奈ちゃん。」
お互いにニヤリと笑って、そんな自分たちが可笑しくてついクスクスと笑ってしまう。
なんだか三奈ちゃんとは気が合うのかもしれない。
そう思いながら順番が回ってきたクジを引けば、少し離れた場所にいた紅白の彼が私を見てちょいちょいと手招いた。
「もしかして、同じチーム?」
「あァ…、そうみたいだな。」
「よろしくね!えと…とどろきくん?」
「…?なんで疑問形なんだ?」
「いや、名前の読み方これで合ってるのかなぁって不安になったから一応…?」
「間違ってない。…轟 焦凍だ。」
“よろしくな、苗字。” と呟いた轟君にもうクラスメイトの名前を覚えているのかと感心しながらコクリと頷く。
轟君は推薦入学者らしいし、きっと強いのだろう。
そんな子とペアになったのは少し…というかかなり緊張してしまうが、そんなことを言い訳にしていたら良いヒーローになんてなれる訳が無い。
まずはこの戦闘訓練で活躍しないと。
そう考えながら両手でしたガッツポーズ隣にいた轟君にしっかりと目撃されてしまっていました。
「…気合いか?」
「う、うん…そんなところかな。」
「そうか…俺もやった方がいいか?」
「え、いや大丈夫!私の個人的な気合い入れだし!」
「そうなのか…?」
「そ、そうだよ?」
「……。」
「(もしや轟君って天然…?)」
なんて聞ける勇気はありませんでした。
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